NECは、様々なデータから物事の因果関係を探索・分析するサービス事業「因果分析ソリューション causal analysis (コーザル アナリシス)」を立ち上げ、本年10月から提供すると発表した。本事業は、NECの子会社で、新事業創出を推進するNEC Xによる初の成果だとしている。
本ソリューションはマクロミルが先行採用し、同社のサービスとして、市場調査や購買動向調査によるデータを分析する「因果探索を活用したデータ分析サービス」を提供しているという。
北米をはじめとする海外向けには、NEC Xの新事業創出プログラム「NEC アクセラレーター プログラム」により設立したInguoとのパートナーシップを通じてサービスを提供するとしている。
本ソリューションには、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の一つである「因果分析技術」を活用。本技術は、従来は仮説を基に手作業で分析していた因果関係の構造を、様々なデータから自動的に抽出できるものだという。これにより分析にかかる試行錯誤の時間を大幅に短縮し、要員の負荷を低減するだけでなく、人手では見つけるのが困難な多数の因子間の因果関係について、間接効果を含めて探索することができるとしている。
NECは本ソリューションを、先行してマーケットリサーチ業界向けに、また今後は製品開発・顧客リレーション強化・人財管理・経営管理・公共政策など幅広い分野に提供。NECはInguo社とのパートナーシップなども通じて、今後3年間で100社への導入を目指すという。