オラクルは、「MySQL HeatWave Lakehouse」の一般提供開始を発表した。データベース内データへのクエリと同等な速度のオブジェクト・ストレージ内データに対するクエリ実行を実現したという。

MySQL HeatWave Lakehouseは、CSV、Parquet、他のデータベースからのエクスポート・ファイルなど、オブジェクト・ストアの様々なファイル形式をサポート。これらのファイルをMySQLデータベースのトランザクション・データと組み合わせることができるとしている。さらに、MySQLデータベースにデータをコピーすることなく、オブジェクト・ストア内のファイルに対して直接クエリを実行できるという。
MySQL HeatWaveの組み込み機能である「MySQL Autopilot」は、機械学習ベースの自動化を提供し、クエリ実行からの学習により将来のクエリ実行計画を改善するとしている。MySQL Autopilotの機能強化により、オブジェクト・ファイルのメタデータ生成が自動化され、基盤となるオブジェクト・ストレージのパフォーマンスに動的に適応できるようになったという。これにより、すべてのOracle Cloud Infrastructure(OCI)リージョンでパフォーマンスを提供できるようになったとのことだ。
MySQL Heatwaveは、トランザクション処理、リアルタイム分析、機械学習、データレイク・クエリ、機械学習ベースの自動化を、単一のMySQLデータベース・サービス内で提供するクラウド・サービス。MySQL HeatWaveはOCIのほか、Amazon Web Services、Oracle Database Service for Azure、およびOCI Dedicated Regionを利用している企業のデータセンター内でも利用可能だとしている。
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