2024年6月5日、Coltテクノロジーサービス(以下、Colt)は、東南アジア事業拡大にかかわる説明会を開催した。
Coltは、2023年11月に米Lumen TechnologiesのEMEA事業買収を18億米ドルで完了したことを発表しており、米国や東南アジア地域でのサービス拡張なども進めているとして、「北米におけるカバレッジ拡大だけでなく、欧州からアジア、その逆についても事業進出を支えられるだけのネットワーク環境を提供していく」とColt COO(最高事業責任者)アネット・マーフィー(Annette Murphy)氏は強調する。
生成AIが注目を集める中、Amazon Web ServicesやGoogle Cloudなど、ハイパースケーラーによるデータセンター(DC)への巨額投資によるDC間接続、日本市場における堅調なクラウド需要増を受けたオフィスでの閉域網接続、そしてコロナ禍以降のインターネットトラフィック量の増加などを受けて、ネットワーク需要が増えているという。Colt アジア太平洋地域社長 水谷安孝氏は、「我々は世界中でサービスを提供しており、どこからでもメジャーな事業者に接続いただける。それだけではなく、各国市場への理解が深い点も強みだ」と語る。
2024年内には、東南アジアにおけるサービス範囲を拡大する予定だとしており、パートナーエコシステムを活かした価格競争力をはじめ、サービスレベルの標準化、包括的なグローバル対応などが強みになると水谷氏。加えて、各国市場に精通している同社の知見を活用することで、現地進出を考えている企業をサポートできるという。
また、同社ではAIを活用した独自の市場予測を行っており、22億ユーロ規模のネットワーク市場を開拓していけると自信を見せた。