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ピュア・ストレージ「Pure//Accelerate 2024 Tokyo」開催 AI需要で業績伸長

 2024年10月18日、ピュア・ストレージは年次イベント「Pure//Accelerate 2024 Tokyo」開催にあわせて、記者説明会を開催した。

(左から)ピュア・ストレージ アジア太平洋・日本地域担当 VP 兼 GM ネイサン・ホール氏、同社 コア・プラットフォーム事業部門GM ショーン・ハンセン氏、ピュア・ストレージ・ジャパン 代表取締役社長 田中良幸氏
(左から)ピュア・ストレージ アジア太平洋・日本地域担当 VP 兼 GM ネイサン・ホール氏
同社 コア・プラットフォーム事業部門GM ショーン・ハンセン氏
ピュア・ストレージ・ジャパン 代表取締役社長 田中良幸氏

 米ピュア・ストレージは、2009年の設立から15周年を迎えており、日本法人は昨年が10年目だったとして「昨年は、次の10年を席巻すべく活動していくという話をした。現在も新時代のデータマネジメントの在り方を捉えるべく取り組んでおり、(発信しているメッセージは)一貫して変わっていない」とピュア・ストレージ・ジャパン 代表取締役社長 田中良幸氏は強調。AIが普及する中、データが急増するような時代にこそ、適切なデータマネジメントの在り方が必要だと述べる。

 同社のグローバル業績は伸長しており、前年比成長率11%、ARR15.1億ドルと対前年成長率24%を記録。IDC調査によると、2024年第2四半期におけるオールフラッシュストレージ市場シェアでは、Dell EMCを追いかける形で第2位につけている。

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 STaaS(Storage as a Service)としてプラットフォーム構想を掲げる中、ピュア・ストレージ アジア太平洋・日本地域担当 VP 兼 GM ネイサン・ホール氏は「インフラのアップデートが欠かせない状況下、既にピュア・ストレージプラットフォームの利用ユーザーは、AIに対応できる状況だ」と話す。実際、同社調査によると、55%のITリーダーが「AI導入後にITインフラのアップグレードが必要になった」と回答しているという。

 また、従来型のシステムアーキテクチャのままでは効率性とセキュリティが妨げられると指摘。階層ごとのサイロ化、拡張にともなうRAIDアレイの複雑化など、アクセス制御も難しくなるために課題が山積しているとする。そこでピュア・ストレージでは、Purity OSを核に据えた統合型アーキテクチャによってデータ管理をシンプルにしていると話す。たとえば「Zero-Move Tiering for FlashBlade」という機能では、データ移行をFlash Arrayの同一ネームスペースから階層化することなく実行できたり、「AI Copilot for Storage」による自然言語を用いたファイルサービス管理を実現したりと、「よりシンプルにできる」とピュア・ストレージ コア・プラットフォーム事業部門GM ショーン・ハンセン氏。

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 「グローバル大手企業のCIOにヒアリングしたとき『あらゆるところに分散したデータをどのようにコントロールすべきか』と悩んでいた。当初のユーザーガイドは名刺1枚分だったが、今では2枚分になった」と同社のシンプル性について強調した。その上で、プラットフォームを強化するために機能強化を実施すると下図を提示した。

 さらに、エントリーレベルの新モデルとして「FlashBlade//S100」を投入。DFM(DirectFlash Module)の機能強化を続けており、消費電力は変わらないままに2倍のパフォーマンスを発揮できるようになったという。特に故障率については、競合他社が1年あたり1%であるが、0.15%に抑えているとハンセン氏。加えて、ブロードコムのVMware買収にも言及すると「我々の顧客の8割はVMwareのユーザーであり、コスト構造も理解している。だからこそ、最適化を支援できる」と述べた。

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この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

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