Clouderaは、Octopaiの買収に関して、最終合意に達したと発表した。
同買収により、Clouderaは、Octopaiのデータリネージおよびデータカタログプラットフォームを活用し、データカタログおよびメタデータ管理機能を強化するという。
Octopaiの自動化ソリューションは、複雑なデータ環境におけるデータリネージ、データディスカバラビリティ(発見可能性)、データカタログ、マッピング、影響分析に対応しており、Clouderaの最新のデータアーキテクチャ戦略を補完するとしている。Octopaiのビルトインメタデータ管理と多次元データリネージによって、Clouderaのユーザーはデータソリューションの可視性が得られ、AI、予測分析などの意思決定ツールにおける信頼できるデータの活用が可能になるという。その他、ユーザーが期待できる改善点は次のとおり。
- データディスカバラビリティ:クラウド、オンプレミス、ハイブリッドの環境にわたる複雑で分散したデータセットから、関連するデータを見つけ出し、データのソースとその信頼性を把握できる。データソース、履歴、変換を明確に可視化することで、信頼性の高いデータに基づいた意思決定を実現するという
- データ品質:データのソースから現在の状態に至るまでの流れを追跡。Octopaiを使用することで、信頼性の低いデータ、誤った意思決定、基準を満たさないデータ製品などの問題を解決し、信頼できる高品質なデータを企業全体で活用できるとしている
- データガバナンス:Octopaiはシステム全体にわたるデータを自動的なマッピングおよびカタログ化し、データフロー、変換、プロセスに関するインサイトの提供を通じて、GDPR、CCPA、HIPAAといった規制への準拠をサポートするという
- 移行支援:パートナー主導のリネージとデータチームのための生成AIエージェントであるOctomize AIを採用することにより、リスクやエラーが低減。移行したデータが新しい環境でも正確性、一貫性、有用性を維持できるという
同買収は一般的な取引完了条件に従って行われ、2024年11月末までに完了する見込みだとしている。
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