米国時間2025年2月26日、Snowflakeは、Microsoftとのパートナーシップの拡大を発表した。
これにより、企業はSnowflakeのフルマネージドAIサービス「Snowflake Cortex AI」でOpenAIのモデルを直接使用し、AI搭載アプリやデータエージェントを構築できるようになるという。Snowflake Cortex AIは、「Microsoft Azure OpenAI Service」を「Azure AI Foundry」と統合。OpenAIの最先端モデルを、Snowflake内のMicrosoft Azureリージョンで利用できるとのことだ。これによって音声、動画、テキストのリアルタイムでの推論の最適化が可能になるという。
Azure OpenAI Serviceとの統合を通じて、OpenAIのモデルをCortex AIに導入し、Snowflakeはデータと同じ統一ガバナンスフレームワーク内で、AIモデルをユーザーに提供。SnowflakeのクロスリージョンおよびクロスクラウドのAI推論により、複雑な統合や手動設定なしで、クラウドやリージョンからOpenAIのモデルにアクセスできるとのことだ。
モデルへのアクセスは、Snowflakeのセキュリティ保証のもとで保護されているという。OpenAIのモデルは高度な推論と指示実行機能を備えており、ユーザーは企業データを使用して、正確なインサイトを提供するAIアプリとデータエージェントを構築できるとのことだ。
なお、OpenAIのモデルは、米国の一部のMicrosoft Azureリージョンで利用を開始し、その後にグローバル展開を予定しているという。
また、OpenAIのモデルに加えて、SnowflakeはAnthropic、DeepSeek、Meta、Mistralなどの主要プロバイダーのモデルを、オープンソース言語モデルおよび埋め込みモデルのSnowflake Arcticと共に提供するとのことだ。
加えて、今回のパートナーシップ拡大により、「Microsoft 365 Copilot」「Microsoft Teams」のエンドユーザー向けに「Snowflake Cortex Agent」を提供（一般提供は2025年6月を予定）。Cortex Agentにより、Microsoftアプリ内から自然言語でSnowflakeの構造化データおよび非構造化データと直接やり取りできるようになるという。開発者は、これらの機能をREST API経由で活用し、自然言語インターフェースをカスタマイズして構築できるとのことだ。
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