富士通は、生成AIを活用して既存のレガシーシステムに含まれるCOBOL言語などのソースコードを解析し、既存システムの内容を把握するための設計書を自動生成するサービス「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」をSaaSとして3月30日より国内提供を開始した。
同サービスでは独自技術として、残存する設計情報や既存のプログラムにコード解析技法を活用し、「Fujitsu ナレッジグラフ拡張RAG for Software Engineering」を使ってRAGを管理することで、大量のソースコード間を関連付けして抜け漏れやハルシネーションを防げるという。
富士通は、2025年2月より提供を開始した同サービスの前身となる「設計書リバースサービス for アプリケーション資産」の実績を踏まえ、その解析技術や設計書生成のノウハウを標準化。顧客自身でも解析作業を行うことが可能なSaaSソリューションとして提供するとしている。
Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchiは、プログラム言語の理解から設計書生成までの作業を、有識者がいなくても約30分の1まで時間を短縮可能だという。また、通常の生成AIだけの解析に比べて、既存システムのソースコードから抜け漏れがない整合性のとれた設計情報を生成する同社の独自技術により、解析が困難なCOBOL言語においても設計書を自動生成でき、網羅性も95%向上したとしている。これらの精度向上によって設計書の可読性も従来比60%の向上につながったとのことだ。
同社は今後、同サービスの導入支援などのサービス提供も開始する予定だとしている。また同サービスの設計書自動生成に加え、既存資産のソースコードを次に生かすリビルドの機能や、ソースコードを作り直すリライトを自動で行う機能、運用や保守を支援する機能を2026年度以降に順次提供開始予定だという。
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