新バージョンでは、ワークフローに流れた案件データをグラフィカルに集計する機能(フィルタリング・チャート)などの機能を強化。たとえば、必要な承認をうけ請求書PDFが自動生成された案件について、その「月別の請求額合計の遷移」をリアルタイムにグラフ化し、事業進捗を分析できるようになるという。
また、新バージョンの発売にあわせて、これまで「5ユーザまで」であった無料利用枠を「10ユーザまで」に拡大。小規模事業者や特定部署の利用など、より気軽にクラウド環境を導入することが可能になるとしている。
「Questetra BPM Suite」は、クラウド型のワークフロー製品で、在宅勤務やモバイルワーク(テレワーク)もサポートする。最大の特徴は業務の流れをDrag&Drop操作で簡単に設定できるところにあり、「メール自動送信」や「業務間の接続」といった自動処理設定であってもプログラミング知識を必要としない。
そのため、「稟議フロー」「翻訳フロー」「クレーム対応フロー」など、さまざまな業務フローを現場主導で改良し続けることが可能。また、スクリプト知識やプログラミング知識があれば、データ加工する自動工程やAPIを使ったIoT連携の仕組みなどを拡張することも可能だという。
新バージョンでは、上記のほか次のような改良を行っている。
・例外フロー定義機能の追加:各工程でのルールを設定する際、これまでは「締切時刻」を迎えた際の振る舞いとして「警告を出す」もしくは「停止する」しか設計できなかったが、自動的に終了させた上で例外フローに流せるように。(BPMNタイマー 境界イベント)
・ループ工程の制約緩和:業務の流れを設定する際、これまでは自動処理だけのループ構造は認められなかったが、「メール送信」(イベント要素)や「スクリプト処理」(サービスタスク要素)などの自動処理だけで構成することが可能に。
・ダッシュボード機能の追加:処理した件数や全体の案件数など、各機能で生成できるグラフを一括して表示できるように。
・自動HTTPリクエストの強化:外部システムに対する自動リクエスト処理(OAuth 2.0)において、より多くの通信方式に対応。