Nutanixは共有ストレージ装置やSANを使用せず、複数のサーバー筐体内のローカルストレージをソフトウェア処理で統合し、共有ストレージとして利用できるようにした「ハイパーコンバージドインフラ」と呼ばれるカテゴリの製品を提供している。
商用版ではIAサーバーとソフトウェアをセットにした仮想化環境用アプライアンスとして提供されており、VMware/Hyper-V/KVMをサポートしている。ノード追加によってサーバーとストレージインフラのスケールアウトを容易に実現できるのが特長だ。
今回のNutanix Community Meetupは、同社が日本のITエンジニアコミュニティ向けに初めての実施するイベントで、2つのセッションが実施された。まずシニアシステムズエンジニアの島崎聡史氏がNutanixの製品概略を解説、その後同シニアシステムズエンジニアの清水亮夫氏によるコミュニティエディションの紹介とデモが行われた。
今回発表されたNutanix Community Editionは同社製品のソフトウェア部分だけを提供するもので、システム要件を満たすIAサーバーにインストールすることでアプライアンスとして利用できるようになる。仮想化基盤はOSSのKVMに限定されるが、1ノード、3ノード、4ノードでの運用が可能であり、リソース割当の制御ロジックやWeb UI、ほとんどの機能については、製品版とほぼ同一のものが提供されている。
ライセンスはコミュニティエディション専用であり、同社によるサポートは行われないが、コミュニティサイトでの情報提供が行われる予定。利用に際してはコミュニティサイトでのアカウントの必要とされる。
入手方法については、本日時点ではダウンロードは開始されていないが、同社のサイトで利用登録を受け付けており、6月8日の提供開始後に、登録順で順次入手方法が案内される予定となっている。
同社では今後もコミュニティエディションに関する情報発信を含め、コミュニティ向けの活動を進めていく予定で、次回のCommunity Meetupは6月24日を予定している。登録は以下のサイトから受け付けている。
【イベントサイト】
・Nutanix Community Meetup #2
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