午後は機械学習/AI機能とDBマイグレーションツールの最新情報
ここで50分間のお昼休み。この時間はランチを取るだけでなく、小澤氏への質問タイムになっていた。何人かの受講者は並んで小澤氏へ質問を行っていた。本セミナーの会場となった日本マイクロソフト品川本社周辺は、ランチを食べる場所に事欠かない。もちろん、お弁当を購入して会場で食べることもできる。小澤氏も会場でランチを取っており、気軽に質問できる雰囲気になっているのも本セミナーの良さだろう。
午後1つめの講義はマイクロソフトのAIテクノロジーについて。「Azure Machine Learning」「Cognitive Service」「Bot」など、手軽に利用できるマイクロソフトのAI関連サービスが解説の中心だ。そのほか、質疑応答を行うBotをコーディングなしで自動生成できるサービス「QnA Maker」や、サービスの活用事例も紹介された。
小澤氏による最後の講義は「SQL Server Migration最新事情」。マイクロソフトは小澤氏が“有効に使ってほしい”というマイグレーションツールを無償で公開している。その一つ「SQL Server Migration Assistant(SSMA)」はAccessやDB2、MySQL、Oracle、Sybase ASEからSQL Serverへの移行に対応。小澤氏はその機能をOracleからの移行デモで披露した。
SQL Serverのアップグレードを支援するツール「Data Migration Assistant(DMA)」もある。SQL Serverアップグレードアドバイザーの後継機能で、SQL ServerからSQL Server(異なるバージョンかAzure VM)またはAzure SQL Databaseへ移行する際のアセスメントと移行が行える。
SQL Serverに移行するメリットを知りたいという人には、Migration Guideというサービスがあることも紹介。「英語のみのサービスだが、これを使うと移行によるビジネス的なメリットや移行手順、移行ツールの情報などを取得できる。ぜひ、活用してほしい」(小澤氏)
また、さまざまなRDBMSからAzure上へデータベースをマイグレーションできる「Azure Database Migration Service(DMS)」も紹介。11月時点のPublic Previewでは、SQL ServerからAzure SQL Databaseへの移行に対応しているのみだが、OracleやMySQL、PostgreSQLなどからの移行も実装予定だという。
「Azure SQL Database Managed Instance」はアプリケーションを変更することなく、SQL ServerのデータベースをAzure上に移行できるという新サービス。「まだPrivate Previewでの提供だが、通常運用でSQL Serverに近いソリューションとなる」(小澤氏)。
来年2月・3月開催の「SQL Server 丸わかり1日セミナー」に参加してみよう!
2月、3月もすでにSQL Server 丸わかり1日セミナーの実施日は決まっている。最新アップデートのほかに、フォーカストピックとしては2月20日は他社データベースから移行のディープダイブセッション、3月20日はSQL on Linuxのセッションを予定している。講義時間は両日とも13:00~17:30。登録サイトもオープンしているので、今のうちに登録をしておこう。