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AWSやVMwareなど5社が提案する“仮想化環境”のクラウド移行 今考えるべき課題解決の手段とは

「VMware Cloud on AWS」で“DXの一歩”を踏み出すためのベストプラクティス

富士ソフトが語る「VMware Cloud on AWS」を選ぶ理由

 富士ソフト株式会社 ソリューション事業本部 インフラ事業部 営業部 副部長の小林栄治氏は、VMware Cloud on AWS移行に成功した金融業、製造業の2つの事例を紹介した。金融業の企業では、10VMで動く複数の業務システムの移行が実施されており、今後も規模は拡大する予定だ。

富士ソフト株式会社 ソリューション事業本部 インフラ事業部 営業部 副部長 小林栄治氏
富士ソフト株式会社 ソリューション事業本部
インフラ事業部 営業部 副部長 小林栄治氏

 この移行はハードウェアの保守期限切れにともなうリプレースであったが、方針を検討するにあたってはシステム設置環境の老朽化、システム構築時期ごとにサイロ化した基盤、全社的なクラウドファーストの指針などが背景にあったという。特にクラウドファーストの下、すでに一部システムが稼働するAWSへの移行を検討したが、アプリケーション改修に時間やコストがかかり、マンパワーも不足するなど課題が山積していた。

 また、実際の移行要件も厳しく、

  • 既存基盤はVMware vSphereベースでVMware ESXiのバージョンが古い
  • インターネットへの接続が許されないクローズドなシステム
  • 既存環境への設定変更は少なくし、停止時間を最低限にし、有事の切り戻しも簡単にできるようにする
  • 可能な限り無停止で移行したい
  • 移行期間中はオンプレミスとクラウドの両環境にまたいで稼働するためL2延伸が必要

というものだった。

 こうした厳しい要件を満たす方法として、富士ソフトでは「Veeam Backup & Replication」を用いた移行を提案した。Veeamには要件を満たす機能が揃っており、レプリケーション機能で定期的に差分データをVMware Cloud on AWSに転送することで高帯域の回線を用いずにクラウド側へ仮想マシンを移行することができる。また、VMware Cloud on AWSへの移行により、クラウドの大きなメリットである運用コストダウンができるだけでなくアプリケーションの改修なしに容易にリフトが可能であり、AWSのネイティブサービスとのシームレスな連携ができることも大きなポイントだ。

 たとえば製造業の事例では、300VMが稼働するメインサイトのDRサイトとしてVMware Cloud on AWSを採用している。DRサイトのデータセンターの利用料、運用コスト、コンピュータリソースの確保、定期的な更改コストの増大は課題だった。また現状では切り替えに時間がかかり、業務継続性にも問題があった。データセンターの運用コストを最小限にしつつ、効率的にDRサイトを構築するために選ばれたのがVMware Cloud on AWSである。

 既存のVMware環境のバックアップデータをAmazon S3に置き、DRサイト切り替え時にはS3からVMware Cloud on AWSにリカバリを行う。VMware Cloud on AWSとS3の間は、AWS ENIの高速ネットワークを使うことで短時間の復旧を可能にしている。DR環境をクラウドに持っていけたことで「高セキュリティ、高信頼性を持つストレージにバックアップデータを保管でき、またDRサイト側の最新化がクラウド事業者によって提供されることが大きなメリットです」と小林氏。また、通常は3ノードだがDR発動時に9ノードへと即時に拡張でき、コストを最適化できる点もクラウドならではの大きなメリットとなっている。

移行に踏み切れない企業を強力に支援

 移行に成功する企業もあれば、移行に踏み切れない企業もある。その理由としては、クラウドに対する不安が挙げられる。クラウド自体の可用性、セキュリティなどに対する不安は払拭されてきているが、自社のシステムを安全にクラウド移行出来るか、運用がどう変わるか、また期待したコストダウンが実現できるのかなどの不安を持つ企業は多い。加えて、クラウド移行しただけではメリットを最大限享受できる訳ではなく、ネイティブサービスを含めた活用を検討すべきであるが、そのビジョンまで描き切れていないケースもあるという。

 そのような企業に対し富士ソフトでは、VMware Cloud on AWSの導入、運用までを一貫して代行する富士ソフト VMC マネージドサービス[※]を提供する。本サービスでは、国内最多のvExpertが在籍するなど高い技術力を持つ富士ソフトが、その豊富な実績から安心の環境を提供する。さらに富士ソフトはVMware、AWS双方の最上位パートナー認定を受けており、両方の知見に基づいた効率的なリフト&シフト、移行後のAWSネイティブサービス活用によるDX推進のサポートまで可能だ。

 そして「富士ソフト VMC マネージドサービス」では、オンプレミスと接続するネットワーク部分の提供、ログ監視、バックアップサービスなど運用に必要なものをマネージドで提供する。「顧客企業は新しい運用スキルを身に付ける必要はありません」と小林氏は述べる。導入サービスでは顧客に最適な方法を提案し、ネットワークも最適な選択ができるようにしている。その上でVMware Cloud環境の設計、構築に加えてAWSサービス活用のコンサルティングを含めサポートできるという。また、必要に応じて移行用の踏み台環境も用意していることは、他にはない取り組みだ。「富士ソフト VMC マネージドサービスを活用することで、VMware Cloud on AWSのメリットをさらに最大化できます」と小林氏。その上で、培ってきたノウハウでより高品質なサービスを提供できるとして、サービス利用を検討して欲しいと呼びかけて講演を終えた。

[※] VMC:「VMware Cloud」の略称

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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