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政治学者 丹羽文生の永田町一刀両断!!

怒号と罵声で荒れる通常国会

―野次は「議場の華」なれど―


「ハマコー」の野次伝説

 かつて、国会には血気盛んな「自民党の3大野次将軍」と呼ばれるトリオがいた。鈴木宗男、松田九郎(旧長崎2区)、東力(旧和歌山2区)だ。3人は本会議や委員会の前方を陣取り、質問者に十字砲火に野次を浴びせ、しばしば野党の委員長、書記長クラスの大物政治家を震え上がらせた。

 1986年10月、衆院本会議で演壇に立った社会党の川崎寛治に3人衆の1人の鈴木が野次った。怒り心頭の川崎は思わず「黙れ」と大声で一言。議長の原健三郎から「不規則発言に対して発言をしないでください」と注意される一幕があった。松田と東は、その後、落選を続け引退。鈴木は今、新党大地代表として民主党とタッグを組み政権の中枢で活躍中だ。その冗舌ぶりは今も健在である。

 「ハマコー」の愛称で親しまれる浜田幸一も、3人衆と並んで「ヤジ将軍」で鳴らした。1978年2月、衆院予算委員会で質問に立った社会党の安宅常彦に向け「強姦やったヤツが、法律違反なんて、生意気なことを言うんじゃない、この野郎」と野次り大騒ぎ。

  さらに1988年2月には、自ら衆院予算委員長であるにも関わらず、「殺人者である宮本顕治君を国政の中に参加せしめるような状況をつくり出したときから、日本共産党に対しては最大の懸念を持ち、最大の闘争理念を持ってまいりました」と、共産党議長の宮本顕治を殺人者呼ばわりし大騒ぎとなった。

  しかも「ミヤザワケンジ君が人を殺したと言っただけじゃないですか」と、「宮本顕治」を詩人で作家の「宮沢賢治」に呼び間違えるというオマケも付いた。「ハマコー」らしい珍言である。

 2000年11月には、当時の森喜朗内閣への不信任決議案に対し、反対討論を行っていた保守党の松浪健四郎が、最前列にいた民主党の若手から飛んできた汚い野次に激怒。壇上から民主党席に向かってコップに入った水を掛け大騒動となったのは記憶に新しい。

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ユーモアたっぷりの野次を

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この記事の著者

丹羽 文生(ニワ フミオ)

1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。

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