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政治学者 丹羽文生の永田町一刀両断!!

怒号と罵声で荒れる通常国会

―野次は「議場の華」なれど―


ユーモアたっぷりの野次を

 野次と言えば、自民党結成の功労者として知られ、「策士」、「政界の大狸」との異名を取った三木武吉も、野次に関する数々の逸話を残した。1920年6月、原敬内閣の大蔵大臣である高橋是清が、戦艦8隻、巡洋艦8隻の海軍の拡張を説明中、「国防のごときは、1年限りの経費で済まないものである。海軍においては8年」と言った瞬間、「達磨は9年」との野次が飛んだ。若き日の三木である。

 つまり、禅宗の祖とされる達磨大師が、中国の嵩山少林寺で無言のまま9年間、壁に向かって座禅し、悟りを開いたという「面壁9年」と、高橋のニックネーム「達磨」を引っ掛けたものだ。このタイミング抜群の野次に高橋本人も苦笑し、一時、演説がストップしたという。

 野次は「議場の華」と言われる。喧喧諤諤互いに激しい論戦を展開するのは大いに結構だが、程度の低い「雑音」や「騒音」ではなく、寸鉄人を刺すようなセンスのいい野次、だらけた議場を一瞬にしてピリッとさせる野次を期待したい。居眠りする大臣たちの眠気覚ましにもなる。(敬称略)

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この記事の著者

丹羽 文生(ニワ フミオ)

1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/2115 2010/02/23 10:53

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