2025年3月6日、Kongは事業戦略説明会を開催した。

Kong株式会社 代表取締役社長 有泉大樹氏
Kong 事業開発上級副社長 Ken Kim(ケン・キム)氏
同社は、APIマネジメントを核とした企業。2023年11月に日本法人を起ち上げており、グローバルで約700名の従業員数を抱えている。Kong日本法人の代表取締役社長を務める有泉大樹氏は、「IPOに向けて動いており、昨年末20億ドルに及ぶシリーズEの資金調達を完了している。APIマネジメントやAPIプラットフォームという領域において、我々は唯一の専業ベンダーだ」と説明する。
現在、日本法人では9社のパートナー企業とアライアンスを締結しており、従業員も15名まで拡大することで陣容が整ったとする。「まだまだ日本では、APIを知らないCxOも少なくない。そのため欧米とのギャップを感じるものの案件数は増加しており、確実な手ごたえも感じている」と有泉氏。CxOとエンジニア、それぞれに向けて情報発信を強化していきながら、日本でもグローバルイベントの開催を見据えているという。
また、AIの活用が叫ばれている中、メインフレーム全盛期からの歴史を辿っていくとAPIの数は爆発的に増えている。「“クラウドの時代”に突入すると、AWSやistioなど、多数のポイントソリューションがでてきた。しかし、これらは統合されておらず、我々の『Kong Konnect』のような“ユニファイドAPIプラットフォーム”が活きてくる」と事業開発上級副社長のケン・キム氏は話す。


たとえばAIを利用する際には、下図のような形でLLMの選定から始まり、各要素を押さえながら構築していく必要がある。「これらのコンポーネントを『Kong Konnect』なら、すべて網羅している』とフィールドCTOのアッシュ・オズボーン氏は強調。既に大手航空会社では、Kong AIプラットフォームを導入してトラフィック管理・保護などを実現しており、とある小売業でもOWASP Top 10のLLM脆弱性リストにも対応できているとした。
