SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

IT Initiativeスペシャル

SaaS型エンドポイントセキュリティ エンドポイントセキュリティサービス

クライアントPCのセキュリティ管理をアウトソーシングするという発想

従来のエンドポイントセキュリティ導入のハードルを下げた「EdgeScreen」

 エンドポイントのセキュリティを強化するという考え方の下、SaaS型のセキュリティサービスとして生まれたのが、日立システムアンドサービスの「EdgeScreen」である。企業内の多数のPC の「OSの適切なセキュリティアップデートがなされていない」「脆弱性のあるソフトウェアを使っている(Office ソフトウェア等も利用頻度の割に軽視される傾向が強い)」「正しいセキュリティレベルの設定をしていない」といった情報を管理することで、セキュリティを高めるというアプローチだ。

 エンドポイントセキュリティについて、比較的大規模なエンタープライズシステムやシステム構築ソリューションとしては、すでに多数のベンダーやシステムインテグレーターが提供している。事実、日立システムアンドサービスでも同社の関連会社製品の「秘文」や「JP1」など、ソフトウェア製品を販売してきた。

 これに対し、EdgeScreen はSaaS 型のサービスである。SaaS型での提供について、武田氏は「ローコストで、なおかつ意識が低いユーザーにも導入へのハードルを低くしたいとの思いがあった」と語る。また、SaaS型で提供することで、「現状、あまり整備されていないクライアント=エンドポイントに対して、最も有効な策を手軽に提供できると考えている」という。

 EdgeScreenのサービスには、大きく分けて3 つのメニューがある(図2)。まず、「エンドポイント取得サービス」では、ユーザーに月次でクライアントPCのコンピューター名、IPアドレス、使用しているOSの種類、バージョンの情報など、クライアントPC内部の情報を吸い上げてレポートを提供する。服部氏によれば、ただ単に資産管理として使われるコンピューター名だけではなく、「Windowsのセキュリティパッチがどこまであたっているか、アンチウイルスソフトの定義ファイルが最新のものであるか、その他、電源管理情報として、電源のセッティング、スタンバイ情報などセキュリティにかかわる情報や、グリーンITにかかわる情報もあわせて提供するのが特徴」だという。

図2:EdgeScreen のサービスイメージ

 そして、「リモート対策管理サービス」。これはWindowsのパッチ、アンチウイルスソフトの定義ファイルの更新を強制的に適用するサービスだ。システム管理者や、従業員の手を煩わせることなく、強制的にパッチを適用することで、個人のリテラシーに依存しないセキュリィ対策を実現する。

 最後に、セキュリティパッチのみのミニマムかつリーズナブルなサービスが「セキュリティパッチ適用サービス」だ。この3 つのメニューをメインにセキュアなエンドポイント環境を安価かつ容易に実現していく。

 また、セキュリティだけでなく、管理効率の向上も期待できるのがEdgeScreenのもう1つの魅力でもある。「クライアントPC管理はシステム管理者の業務だが、ゴールの見えない手間のかかる膨大な作業が管理者の負担になっている。EdgeScreenでは、SaaSというよりも、むしろこうした業務を「アウトソーシング」する感覚に近い」と武田氏は強調する。

次のページ
情報漏洩対策や基幹システムとの連携も

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
IT Initiativeスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ITイニシアティブ編集部(ITイニシアティブヘンシュウブ)

経営・ビジネス・ITをつなぐ実践情報誌「IT Initiative」編集部  

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2205 2010/03/31 07:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング