無線LAN機能を持つモバイル端末にDECENTRAなどのソフトウェアを搭載すると、マルチホップ通信が実現されて1つのネットワークを構成できる。これはアドホックネットワークと呼ばれ、災害救助活動支援などでの応用が期待されているが、アドホックネットワークではデータの可用性を高めるため、データの複製を周囲の端末と共有することになるが、特定の端末にデータアクセスが集中すると、その電池はあっという間に消耗してしまう。それでは困るので、電池切れは全端末で一様に起こるようにしたい。今回は、データアクセスに応じてデータの複製をモバイル端末に動的に再配置することでそれを達成しようとする研究を紹介する。 (DB Magazine 2007年1月号より転載)
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篠原 昌子(シノハラ マサコ)
現在、大阪大学大学院情報科学研究科博士後期課程在学中。2006年大阪大学大学院情報科学研究科博士前期課程了。モバイル環境における消費電力を考慮したデータ管理に興味を持つ。情報処理学会、日本データベース学会の各学生会員。
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