7月23日に行われた第4回「システム管理者感謝の日」から、タレントの森下千里氏、編集者・ゲームクリエイターの伊藤ガビン氏らによるトークセッションの模様を紹介する。システム管理者の現状や、クラウドによる管理の在り方など話題は尽きず、くだけた雰囲気ながら示唆に富むセッションとなった。
重要な役割ながら評価されにくいシステム管理者にもっと感謝を
ビジネスに欠かせないインフラとなったITシステム。しかし、その裏側で日夜安定稼働に奮闘しているシステム管理者の存在を意識することは少ない。
編集者で女子美術大学短期大学部教授の伊藤ガビン氏が「問題がなければ意識されず、トラブル時には叩かれる。IT業界にも様々な職種がある中、最も評価されにくいのではないか」と投げかけると、長年に渡り、ベンダー、システム管理者双方の立場を知る「システム管理者の会」発起人で株式会社ビーエスピー 代表取締役社長の竹藤浩樹氏は「私がこの世界に入ってから25年経つが、3Kどころか環境が厳しくなっている。企業活動を支える重要な役割を担っていることを感謝され、誇れるようにしたい」と語った。

また、NHK教育番組「ITホワイトボックス」で様々なITの現場取材経験を持つタレントの森下千里氏は「管理者は裏で仕事をしてくれている見えない存在。取材するようになってはじめてこんなに多くの人が支えてくれているのかと気づいた」と自らの経験を語り、「それだけに、なかなかユーザーがダイレクトに感謝を伝える機会がない」とユーザーとの距離感を代弁した。
一方、銀行システム開発などで多くのシステム管理者の仕事の現場に立ち合ってきた株式会社セールスフォース・ドットコム 代表取締役社長の宇陀栄次氏も「社会インフラとなったITを支えるために体を張って支えている、本当にすばらしい仕事だと尊敬している」と語り、それを受けて「日本のシステム管理者のサービスクオリティは高い。そのプライドには頭が下がるほど、もっと感謝されていい」と竹藤氏も絶賛した。
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伊藤真美(イトウ マミ)
フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ビジネスやIT系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。
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