エバンジェリストは口数が多い。セミナーやイベントでの講演、そして執筆やBlog、Twitter、Facebookなどでの情報発信もおもな仕事である。ゆえに口数が多い。エバンジェリストは、口をふさがれてしまうと仕事ができなくなるのだ。
口数はエバンジェリストの生命線
昨年末に翔泳社さんのお力をお借りして「ITエバンジェリスト養成講座」なるものを開催させていただいた。おかげまで年末にもかかわらず満席となり、120分間にもわたって「エバンジェリスト」の立場からプレゼンテーションやデモンストレーションのあり方について紹介をさせていただいた。
120分間ずっと説明をしたわけなので、当然ながら吾輩の口数が一番多い。いただいた120分間は私にとって貴重な時間であるだけではなく、お金を払ってきていただいた参加者にとっても貴重な時間であり、開始が遅れるとか、早く切り上げるとかはもってのほかである、それどころか、120分間のなかで空白があるのは大変もったいない。120分間しゃべって、説明して、伝えて、ということに集中すべきなのである。
これは、一般のセミナーや製品紹介にもあてはまる。相手に物ごとを伝えるにあたって、相手の貴重な時間をもらっているわけで、その時間を無駄にすることは絶対に許されない。であれば、その時間をしっかりと使うべきである。エバンジェリストの場合は、いただいた時間を「伝える」ことに使うために口数が多くなるのである。

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西脇 資哲(ニシワキ モトアキ)
マイクロソフト株式会社 テクニカル・ソリューション・エバンジェリスト。 IT業界屈指のカリスマプレゼンター/デモンストレーター。日本オラクルで10年以上製品のマーケティングを担当。基本的にインターネット関連製品に軸足を置いている。パッケージソフトウェア開発経験、ISP起業経験あり。特技は弁当解説。趣味はカレー。日々のつぶやきはこちら https://twitter.com/waki
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