発足から10年目を迎えたLinux技術者認定機関のLPI-Japan。従来のLinux普及のための活動に加え、これからはシステムで重要な位置を占めるミドルウェアのデータベースについても、オープンソース(OSS)製品の普及に力を入れるとのこと。その第一弾として開始したのが「オープンソースデータベース技術者認定試験」だ。2011年6月8日、LPI-Japanの理事、NTT OSSセンター長などの来賓を招き、都内で本件に関する記者発表会が行われた。
Linuxと同様にOSSデータベースが増える

「10年前にLPI-Japanが発足したころは、まだ"Linux"をどう読むのかさえ分からないころだった」と振り返るのは、LPI-Japan理事長の成井 弦氏。PCの世界のOSとしてはWindowsがいまだ主流であることは間違いない。けれども、インターネットのサーバー、組み込み系OS、さらにはGoogleが開発したLinuxベースのOSであるAndoroidの登場など、特定領域ではLinuxは大きな広がりを見せている。この10年間で、Linuxは市場での十分な地位を築いたと言えるだろう。
この流れの中で、LPI-Japanが実施してきたLinux技術者認定試験の受験者数も着実に伸びているとのこと。いまでは、情報処理試験に次いで国内では2番目の規模の資格試験制度にまで拡大している。Linuxの普及は、ビジネスの世界でOSSソフトウェアを活用するきっかけとなったことは間違いない。そのOSSの世界にあって、Linuxと同様に普及が加速しているのがデータベースであろう。成井氏は、OSSデータベースが今後大きく伸びるであろうと言う。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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