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企業の動画利用のコツ―高画質な動画を作成するにはツールが必須

手軽に高品質な動画コンテンツを作れるかが鍵に

 このように、動画の利用が当たり前になり、個人レベルだけでなく、企業においてもさまざまな利用がなされつつある。とはいえ、そこにはもちろん課題もある。個人が利用するのならば、いまなら大抵の携帯電話でさえかなり鮮明な動画を撮影できる機能があり、お金や手間をかけずともそれなりの動画コンテンツはすぐに用意できるだろう。とはいえ、本格的に動画マーケティングを行いたい、動画を社内外との情報共有に活用したいとなれば、さすがに携帯電話で撮影してアップするというわけにもいかない。

 本格的に専門家に撮影を依頼し、字幕を付けたり、タイトルや画像を埋め込んだりといった加工をするとなると、少なくとも数10万円の費用が発生する。そうなれば、おいそれと動画コンテンツを制作するわけにもいかなくなる。動画マーケティングなどを行おうとすれば、顧客のアクセス状況に応じて柔軟に動画コンテンツを入れ替えるなどの工夫も必要になるので、いかに安く品質のいい動画コンテンツを作れるかは重要だ。制作のコストを抑えるには、セルフサービスで品質の高い動画コンテンツを作れるかがポイントとなる。

 仮に、動画素材は用意できても、それを加工するための専門家が利用するような動画編集、オーサリングツールは、高価な上に機能が複雑でなかなか使いこなせるものではない

 今回紹介するTechSmithの動画キャプチャソフト、『Camtasia Studio』は、簡単に高品質な動画コンテンツが作成できるツールだ。動画を高度な技術で編集するためのものというよりは、動画をYouTubeなどで共有しすぐに活用できるようにすることに特化したツールと言える。Camtasia Studioの基本は、PCやMacの画面を録画するというもの。画面上にあるものは、すべて録画できる。

 さらに、動画で情報を共有する際に、相手に意図が伝わりやすいようにするための工夫が、簡単に行えるようになっている。たとえば、強調したいところに吹き出しを加えたり、マウスのポインタがある部分をズームしたりといった機能が標準で備わっている。さらに、手書きふうのアニメーション効果を追加する、プレゼンテーション画面にビデオ映像を追加するといったことも容易だ。さらには、各種フォーマットでの出力機能があり、YouTubeへのアップロードまでサポートしている。

 Camtasia Studioのいいところは、動画コンテンツを共有するための一連の機能が、1つのツールの中にすべてある点だ。音声編集はこちらのツールで、画面のキャプチャはこのツール、最終的なオーサリングはまた別のツールを使ってというように、専用ツールを使い分け、それらを使いこなすスキルは必要ない。それぞれの機能のプロフェッショナルツールには及ばないかもしれないが、Camtasia Studioには動画コンテンツ共有のための機能としては必要十分なものが揃っている。

 これ1つだけを使いこなせれば、セルフサービスで高品質な動画コンテンツを作成できるはずだ。自社のマーケティング活動の中に「動画も入れる」のではなく、「当初から動画を含む新しいマーケティングプランを立てる」時代。その際にCamtasia Studioは、コスト的にも機能的にも十分選択肢の1つとなるだろう。

【関連URL】
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Camtasia Studio 7 (カムタジアスタジオ7) :試用版ダウンロードはこちらから!

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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