2012年6月11日に実施された「ビズジェネカンファレンス2012」のカンファレンスレポート「経営視点のビジネスモデル・ジェネレーション」(PDF版)を、アンケートにお答え頂いた方全員にもれなくプレゼントいたします。
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人々が積極的に革新的な問題解決を目指す参加型社会
ここ数年「イノベーション」や「未来創造」といった言葉を見たり聞いたりする頻度が増えているように感じます。デザイン思考やフューチャーセンター、U理論などの手法や考え方もその流れで注目を集めているのでしょう。
ただ、同じようにイノベーションという言葉が使われていても、実際には話者や書き手によって様々な文脈で語られています。そのため、話者ごと、書き手ごとにその言葉が意味するところが異なり、ときにはイノベーションについて語る人同士の話が噛み合わなかったりもします。
ビジネス的な視点から新しい事業を創出しようという視点、これまで存在しなかった豊かなユーザー体験をもたらすような商品やサービスの開発を目指す視点、あるいは、国内外問わず、様々な領域で解決が待たれる社会的な問題に取り組む社会起業家的な視点。視点が異なれば、言葉の意味するところだけでなく、当然、イノベーションを生み出そうとする目的も思惑も違ってきます。
ただ、目的や思惑は違っていても、いま、それぞれの領域で「イノベーション」や「未来の○○をつくる」という言葉を発する人々の想いには、現状に対する問題意識やその解決にチャレンジする方向性が通底しているようにも感じます。
従来型の社会システムが機能不全に陥り期待する効果を生み出さなくなっていたり、システム自体が当初想定していなかった問題を生じさせていたり、そうした現状に危機感を感じ、他人事としてではなく自分自身の課題と捉えて、どうにかその状況を変革しようという想いを持つ人が確実に増えているではないかと感じます。
IDEOのCEOティム・ブラウンは、人々が積極的に自分に関わる問題を積極的に解決していこうとする社会を参加型社会と呼んでいます。