組織のなかに眠る「半沢直樹」達へ
ソーシャルメディア、スマートデバイス……。コンシューマライゼーションの時代に最先端の技術の恩恵を受けるのは生活者です。こういった技術による世の中の変化を感じやすいのは企業のトップではなく、現場に近い人間です。
2010年頃から日本でもソーシャルメディアが注目を集めるようになり、世の中の変化にいち早く気づき、自社でもそれを活かして「何かしよう」と考えた人も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの技術を使って収益という形で会社に貢献するのは簡単なことではありません。ですから「変わらない理由に助け舟を求めてしまった」人も少なからずいるのではないでしょうか。実は私もその一人です。新規事業開拓をミッションとしていましたが、なかなか思うように組織内の壁を突破することができず悩んでいました。
そんな時、周囲に「大企業であるにも関わらず、ボトムアップで組織を動かした」人たちが現れ出しました。彼らはどうやって「組織を動かしたんだろう」そう思ったのが本書を企画するにあたった経緯です。
本書の中には「ボトムアップで組織を動かす」様々なヒントが書かれています。会社をもっと成長させたいと願う既存の枠に収まらない「異端児」達の、前に進む原動力となれたなら。そんな思いで書き上げた一冊です。およそ2010年から続いたITの遷移と、日本企業を取り巻く環境の変化から対応策を考察した、知識探究の旅にしばしお付き合い頂ければ幸いです。
著者:大元 隆志、発行:翔泳社、発行日:2013年7月19日
※Kindle版はこちら
■CONTENTS
第1章:新たな時代を創る「4+1の力」
第2章:躍進する米国の革新的企業
第3章:動き出した日本企業
第4章:「新たな価値」を生み出すために必要な組織
第5章:これから何が起こるのか