はじめに
誰かと会話しているとき、相手の「本音」や「本心」、または話の「核心」に触れていないな、迫りたいなと感じたことがあると思います。皆さんがこのような感じを受けるときはいつでしょう? そして、そんなときに皆さんはどんな行動を取っているのでしょう。
- 同じ話を繰り返しているとき
- そわそわしていて居心地の悪そうなとき
- 話題から少しずれた返事しかしてくれないとき
- 他人の事や状況の事ばかり話しているとき
なんだか、「心ここにあらず」という感じだったり、「何かを隠すように他の話を熱っぽく語っている」感じだったり、いろいろな様子が見えてきます。この後は、この例をもとに少しずつ考察してみましょう。
話したくないこともある
誰しも、簡単に話せないことがあります。個人的なこともあれば仕事上のこともあるでしょう。話せない理由も、その話をするのが「恥ずかしい」「怖い」「つらい」など、いろいろです。
理論的に置かれている状況や立場、損得勘定をした結果、話したくないという場合も中にはあるでしょうが、どちらかと言えばその人の感情に左右されているということの方が多いでしょう。このような心の揺らぎから防衛反応的に表出してくるもののいくつかが、先に挙げた例となるわけです。
たとえば、他人の話や状況説明ばかりで自分の話をしない人、鳥瞰的に自分のことを話す人が結構います。私の個人的な印象では、IT業界にはこのタイプが多いような気がします。かく言う私も以前はバリバリ、今でも結構このタイプに当てはまります。
なお、本人が「本当に話したいこと」に気付いていない場合も多いようです。