データベースソフトウェアのチームがプラットフォームをデザインしている
――改めてOracle Exadataがどんなシステムなのかを教えてください。
ロアイザ:Oracle Exadataは、Oracleのエンジニアチームが開発している、エンジニアド・システムの最先端を行くものです。このプラットフォームのデザインは、データベースソフトウェアの開発チームが行っています。コンセプトはシンプルでシンプルで、ハードウェアはデータベースに最適化されており高速で拡張性に優れたものです。ソフトウェアは、OLTPとアナリティクスを統合できるようになっています。さらにフルスタックのインテグレーションになっており、ディスクからデータベースまであらゆる部分で自動化の技術が取り込まれています。
このOracle Exadataは、オンプレミスと同じものをパブリッククラウドでも利用できるようになっています。オンプレミスとパブリックの間の親和性もかなり高いものとなっています。
――Oracle Exadataは、どのようなところで使われていますか?
ロアイザ:Oracle Exadataは2008年から提供しており、すでに8年を迎えています。世界中のミッションクリティカルなシステムで利用されており、すでに数千社の顧客がいます。あらゆるワークロードがOracle Exadataの上で走っており、大規模なデータウェアハウスを運用している事例も数多くあります。その他にもオンライントレードのシステムやSAP、PeopleSoftなどのOracle ERPのプラットフォームとしても活用されています。
その他の用途としては、数100のデータベースの統合などでも利用されています。またSaaSのクラウド・プラットフォームにもなっています。OracleでもFusion ApplicationsのSaaSでOracle Exadataが数100台の規模で使われています。Salesforce.comもOracle Exadataを使っています。Oracleの競合も使っているのは、Oracle Exadataの優位性を示す証しになっているでしょう。
利用している企業の業種も幅広く、通信、金融、小売りなど企業上位5社のうち4社でOracle Exadataが利用されています。日本でもNTTドコモで採用されています。
――Oracle Exadataのハードウェアの構成はどのようなものですか?
ロアイザ:ハードウェアのテクノロジーとしては、まずはストレージのところが独自のアーキテクチャとなっています。これにスケールアウトできるサーバー、ネットワークがあり、それぞれデータベースにとってベストなものを組み合わせています。ネットワークは、InfiniBandを使っているのが1つの特長です。これはサーバー間はもちろんストレージとの接続にも使われています。また、PCIe接続のフラッシュドライブも採用しておりNVMeのプロトコルの採用していることも、高速化に大きく寄与しています。
たんに大きなサーバーと大容量なストレージを組み合わせたものとは異なり、より高速、高信頼性でさらにコストも安い。最新のアーキテクチャを組み合わせたものになっています。