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登場から8年目となるOracle Exadataの強さの秘密とは?

 ハードウェアとソフトウェアを選択して都度インテグレーションをするのではなく、データベースの世界ではアプライアンス型のハードウェアとソフトウェアが一体化したプラットフォームの導入が増えている。その先鞭を付けたのは、間違いなくOracle Exadataだろう。ハードウェアとソフトウェアを一緒に開発し、データベースに最適化するように作り上げたエンジニアード・システムであることが、たんにインテグレーションしたアプライアンスとは違う特長だ。そんなOracle Exadataも登場から6世代目となっている。Oracle Exadataがどのように進化してきたのか、米国Oracleで27年あまりの経験を持つシステムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデントであるホアン・ロアイザ氏に話を訊いた。

データベースソフトウェアのチームがプラットフォームをデザインしている

米Oracle システムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデント ホアン・ロアイザ氏
米オラクル システムテクノロジー担当シニア・バイスプレジデント ホアン・ロアイザ氏

――改めてOracle Exadataがどんなシステムなのかを教えてください。

ロアイザ:Oracle Exadataは、Oracleのエンジニアチームが開発している、エンジニアド・システムの最先端を行くものです。このプラットフォームのデザインは、データベースソフトウェアの開発チームが行っています。コンセプトはシンプルでシンプルで、ハードウェアはデータベースに最適化されており高速で拡張性に優れたものです。ソフトウェアは、OLTPとアナリティクスを統合できるようになっています。さらにフルスタックのインテグレーションになっており、ディスクからデータベースまであらゆる部分で自動化の技術が取り込まれています。

 このOracle Exadataは、オンプレミスと同じものをパブリッククラウドでも利用できるようになっています。オンプレミスとパブリックの間の親和性もかなり高いものとなっています。

――Oracle Exadataは、どのようなところで使われていますか?

ロアイザ:Oracle Exadataは2008年から提供しており、すでに8年を迎えています。世界中のミッションクリティカルなシステムで利用されており、すでに数千社の顧客がいます。あらゆるワークロードがOracle Exadataの上で走っており、大規模なデータウェアハウスを運用している事例も数多くあります。その他にもオンライントレードのシステムやSAP、PeopleSoftなどのOracle ERPのプラットフォームとしても活用されています。

 その他の用途としては、数100のデータベースの統合などでも利用されています。またSaaSのクラウド・プラットフォームにもなっています。OracleでもFusion ApplicationsのSaaSでOracle Exadataが数100台の規模で使われています。Salesforce.comもOracle Exadataを使っています。Oracleの競合も使っているのは、Oracle Exadataの優位性を示す証しになっているでしょう。

 利用している企業の業種も幅広く、通信、金融、小売りなど企業上位5社のうち4社でOracle Exadataが利用されています。日本でもNTTドコモで採用されています。

――Oracle Exadataのハードウェアの構成はどのようなものですか?

ロアイザ:ハードウェアのテクノロジーとしては、まずはストレージのところが独自のアーキテクチャとなっています。これにスケールアウトできるサーバー、ネットワークがあり、それぞれデータベースにとってベストなものを組み合わせています。ネットワークは、InfiniBandを使っているのが1つの特長です。これはサーバー間はもちろんストレージとの接続にも使われています。また、PCIe接続のフラッシュドライブも採用しておりNVMeのプロトコルの採用していることも、高速化に大きく寄与しています。

 たんに大きなサーバーと大容量なストレージを組み合わせたものとは異なり、より高速、高信頼性でさらにコストも安い。最新のアーキテクチャを組み合わせたものになっています。

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X6ではインメモリデータベースの拡張が特長に

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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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