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3つのクラウド対応製品

 ここで津久井氏は、データ保護のクラウド対応製品として「CloudBoost」、「Data Domain Cloud Tier」、「Data Domain Virtual Edition」を紹介した。

 まずCloudBoostは、バックアップソフト手動でバックアップデータをクラウドに送る仕組みです。対応している製品は、Avamarと統合型バックアップ/リカバリソフトNetWorkerで、サードパーティのVeritas NetBackupもサポート。物理と仮想アプライアンスが選択可能で、仮想は2TBと6TB。物理が10TB、32TBのキャッシュを持たせることが可能だ。津久井氏は「メインの役目は、ローカルに持ったバックアップをコピーし、デュプリケートをクラウドに送出していとイメージしてください」と語る。

 サポートしているクラウドサービスは、パブリックではAT&T Synaptic Storage、Amazon S3、Microsoft Azure、Google Cloud Storage。プライベートはDell EMC ECS、OpenStack Swift、Dell EMC Atmosになる。

 2つ目のData Domain Cloud Tierは、専用Shelfを追加することで、Data Domainから直接クラウドに長期保管用のデータを階層化することを可能にする。本製品も重複排除の機能で、ユニークなデータのみをクラウド送出し、ストレージの容量を10~30倍に削減する。対応システムはData Domain6800以上もしくはData Domain Virtual Editionになる。

 Cloud Boost同様、2種類のクラウドにデータを送出することが可能だ。「通常クラウドからリコールするデータはコンテナ単位ですが、Cloud Tierはファイルごとに戻すことができます。リコールに必要なメタデータは、ローカルとクラウドの両側に置かれている。ローカル側が被災した場合に、メタ情報をまず戻してからデータを戻す仕組みになっているのです」(津久井氏)。

 3番目のData Domain Virtual Editionは、ソフトウェアのみで定義された、データ保護専用ストレージになる。

 製品の特徴について津久井氏は「基本的に小規模顧客向け、またはコストの安い長期保管データの保護製品で、ライセンス体系は1TBから96TBまでと柔軟」と紹介した。ハイパーバイザーはVMwareとHyper-Vをサポートし、今年後半にはAzureとAWSにも対応するパッケージのリリースを予定しており、パブリッククラウドも選択可能になる。

 バンドルされている「Replication」は、外部に送るときに必要なライセンスで、セキュリティの「Encryption & Retention Lock」、高速なデータ保護の「DD Boost」も付いている。

 導入はとても簡単で、パッケージをダウンロードしてデプロイすれば、すぐに実装が可能となっている。構成も非常に容易で、Dell EMC内にVirtual Editionをデプロイする体験デモシナリオが用意されており、10数分で動くところまで持って行ける。「起動してしまえば、ハードウェアのData Domainと遜色なく動きます」(津久井氏)。

 またData Domainの中をセキュアに分割するマルチテナンシーの機能があり、一意のアカウントとパスワードを使うことができる。そこは他の領域から見えないので、他の事業部や他社と共有して使うことが可能だ。

 システムマネージャはハードウェア版のData Domainと同じ「System Manager」を使っている。一元管理のためには「Management Center」という製品もある。

 サポート性については、ディスクの障害などを検知すると、サポートから能動的に連絡するオートコールサポートが提供されている。

 Data Domain Virtual Editionは、商用を除く容量0.5TBまでであれば、無償の試用版が提供されている。サポートはコミュニティにより行われている。

 最後に津久井氏は「今回ご紹介した製品は、小さく始めるスモールスタートが多い。そこから大規模環境までシームレスに対応する製品で、同時に現実的なライセンス体系であることがポイントになります。また色々なベンダーが集まっていると切り分けが難しいので、AvamarやData Domainなどでシングルベンダーにすることにより、簡単に解決することが可能になります」と語り、セッションを終了した。

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この記事の著者

久原 秀夫(クハラ ヒデオ)

フリーランス/ITライター

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