EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

クラウド時代のDWH/BIアーキテクチャ最新動向

  2011/03/14 16:20

DWHとBI。古くて、しかも新しいといえる分野だが、2010年代を迎えた今、クラウド・コンピューティングがIT アーキテクチャそのものを大きく変えようとしており、BI/DWHもその影響を受けつつある。本稿では、クラウド・コンピューティングがBI/DWHシステムのアーキテクチャに与えるであろう影響と、クラウド・コンピューティングのアーキテクチャのもとで構築されている最新のBI/DWHシステムの事例を解説し、今後のDWH/BIアーキテクチャの方向性について考察していく。

BI/DWHの系譜

 企業データの分析、活用に利用されるシステムは、業務側面からはBI(ビジネスインテリジェンス)、基盤側面からはDWH(データウエアハウス)と呼ばれている。これらのシステムは、1980 年代のクライアント・サーバー型システムとともに登場し、1990年代の3層型システムの登場に伴って、ユーザー層を拡大し発展してきた。

 この時代から現在までは、製品の統合、製品ベンダーの吸収・合併などの変化はあるものの、しばらくは落ち着いていた状況といえる。しかし、2010年代を迎えた今、クラウド・コンピューティングがITアーキテクチャそのものを大きく変えようとしており、BI/DWHもその影響を受けつつある。

 本稿では、クラウド・コンピューティングがBI/DWHシステムのアーキテクチャに与えるであろう影響と、クラウド・コンピューティングのアーキテクチャのもとで構築されている最新のBI/DWHシステムの事例を解説し、今後のDWH/BIアーキテクチャの方向性について考察していく。クラウド・コンピューティングとは

 クラウド・コンピューティングのアーキテクチャを、今までのITアーキテクチャとの違いという面から見ると、仮想化と分散データ処理技術の進歩と捉えることができる。これらの技術の進歩は、Amazon、Google、Salesforce.comといった特定のアプリケーション・サービス・ベンダーが、以前では考えられなかったようなスケーラビリティを持つ大規模システムを構築・運用することを可能にした。

 やがて、これらの企業は、自分達の持つ超大規模システムの一部を、アプリケーション開発・実行環境という形式、あるいは、仮想的なサーバーやストレージという形式で、一般企業に対してサービスとして提供するようになった。

 このような経緯のもと、現時点でのクラウド・コンピューティングは、そのサービスとし提供されるITリソースの形式によって、IaaS、PaaS、SaaSの3 つに大きく分類される。これら3 つのサービスの内容と違いは図1となる。

図1:クラウド・コンピューティングの分類
 

 

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。


※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。


著者プロフィール

  • 平井 明夫(ヒライ アキオ)

    株式会社エムキューブ・プラスハート 事業企画コンサルタント DEC、コグノス、オラクル、IAFコンサルティングにおいて20年以上にわたり、ソフトウエア製品やITサービスのマーケティング、事業企画・運営に携わる。現在は、事業企画コンサルタントとしてIT企業の新規事業立上げ、事業再編を支援するかたわら、データ分析を中心としたテーマでの講演・執筆活動を行っている。主な著書・共著書に『BIシステム構築実践入門』、『データ分析できない社員はいらない』がある。

バックナンバー

連載:データ活用新時代

もっと読む

All contents copyright © 2007-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5