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IT部門の女性率は4割未満、給与・評価などの面でジェンダーギャップを感じると回答──パーソル調査

 2025年2月19日、パーソルホールディングスは、「女性IT人材の就業に関する調査」の結果を発表した。

 同調査では、女性IT人材・男性IT人材・女性総合職人材を対象に「業務内容の満足度」「ジェンダーギャップを感じる場面」「キャリア観」など就業に関する調査を実施。調査結果の詳細は以下のとおり。

業務内容への満足度

 IT職の女性は「総合的に現在の仕事に満足している」と回答した人が43.4%で、36.7%であった総合職の女性よりも高く、40.8%のIT職の男性と同程度だったという。

 項目別に見ると、IT職の女性は「仕事は自分の適性に合っている」「仕事の中でスキルや能力を高められる環境がある」ことへの満足度が特に高いとのことだ。

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職場環境

 IT職が所属する部門における女性の割合は4割未満が8割を超え、平均で見ても総合職と比較してIT職のほうが女性の割合が低い結果だったとしている。

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 管理職における女性割合も、総合職では平均3割に対してIT職では1割強と、IT職の者が所属する部門における女性管理職の割合は低く、男女ともに「1割未満」が半数を超えているという。

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ジェンダーギャップを感じる場面について

 「男女での仕事内容に差があると感じるか」という質問に対しては、「業務量」「求められるスキル」「勤務時間」「評価」「活躍のしやすさ」など15個の項目について、いずれの項目でも「どちらともいえない(差はない)」が最も多い結果に。

 一方で、IT職の女性は「給与」「評価」「昇進・昇格」「活躍のしやすさ」の項目で「男性のほうが優位であると感じる」と回答した人が多い結果となり、これは総合職の女性でも同様の傾向がみられたとのことだ。

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 また、自身がこの仕事で活躍できると思うポイントについての質問では、IT職の女性は「丁寧な仕事ができる」「仕事を自分の裁量で判断できる」などが上位だったという。

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 「性別により仕事上で大変だと感じることがあるか」という質問では、IT職は男女ともに「特にない」が半数を超えており、総合職と比較して高いことから、IT職は性別によるデメリットを感じにくい可能性が考えられると同社は述べる。

 男女差が出た項目について、IT職の女性は「昇進・昇格しにくい」「家庭やプライベートとの両立が難しい」「評価されにくい」が上位で、IT職の男性では「精神的な負荷が高い」「業務量が多い/配慮されにくい」が上位となり、性別による違いがみられたとしている。

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管理職意向について

 IT職の女性のうち、「既に管理職である」人が6.9%おり、管理職を目指したいと答えた人は非管理職のうちの20.2%だった。

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 管理職を目指したい/目指した理由は職種・性別に関わらず「給料が上がる」が最多で、IT職の女性では次いで「キャリアを進展させられる」の回答が多く見られたという。

 管理職を目指したいと思わない理由は、いずれの職種・性別でも「ストレスが増えそう」「責任が増える」「業務量が増える」「出世には興味がない」が上位となった。

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キャリア観について

 現在の職種を選んだ理由について、IT職では「高いスキル・技術が身につくと思ったから」「興味のある業界・業務内容だったから」「学んできたことや経験が活かせるから」が男女ともに上位となった。

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 スキルアップに対する考えは、職種・性別に関わらず、転職や異動と比較すると「現在の職種(業務内容)でスキルアップしたい」割合が大きい結果だったという。一方で、IT職の女性・総合職の女性では、働き方やワークライフバランスを優先する意向も強く、ワークライフバランスを取りながら現職でスキルアップしたい傾向がうかがえるとのことだ。

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 また、スキルや技術の習得には68.0%ものIT職の女性が悩みを抱えており、悩みの内容は「時間がない」(33.7%)が最も多く、「お金がない」「何から始めるべきかわからない」「勤め先で習得の機会がない/少ない」などが続いたとしている。

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 加えて、IT職の女性がキャリア継続のために組織に求めることの上位は、「休暇の取りやすさ」「勤務地/勤務時間の柔軟さ」「業務量や時間に見合った給与」「正しく評価されること」だった。

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調査概要

調査名称 パーソルホールディングス 「女性IT人材の就業に関する調査」
調査内容 業務面や職場環境、キャリア観などについての調査を実施することで、女性IT人材の現状を明らかにする
調査対象者

調査委託先モニタ20~49歳の男女のうち、「経営者・役員」「会社員(正社員)」「自営業・自由業・フリーランス」で、以下対象の者

  • 女性/男性IT人材:現在の職種が「ITエンジニア・ITコンサル・ソフトウェア・その他IT系」であり、対象のIT職種に従事している者
  • 女性総合職人材:現在の職種が「ITエンジニア・ITコンサル・ソフトウェア・その他IT系」以外の女性
回答数 1,236
調査方法 インターネット調査
調査時期 2025年1月9日~1月11日
調査委託先 マクロミル

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