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サードパーティだからできる、端末エミュレータを活用したメインフレームの価値の最大化

TCPLinkにはサードパーティ製だからこその付加価値がある

 さらにキヤノンITソリューションズでは、サードパーティ製品ならではのさまざまなメリットも提供できる。マルチホストに対応でき、サーバー型構成の製品を選択すれば端末で動くエミュレータのログ監視なども集中的に管理できるのだ。また印刷機能が充実しており、WindowsプリンタドライバやESC/Pなど各種プリンタ言語にも対応して柔軟な帳票印刷も可能だ。日本語3270エミュレータや日本語5250エミュレータでは、IBM社製エミュレータのプリンタ定義ファイルを利用できるので、移行がスムーズになる。

 また、API機能を標準搭載しているのも大きな特徴だ。アプリケーションプログラムとホストシステムとが対話するための「EHLLAPI」と、エミュレータシステムの制御を行うための「PCSAPI」の2つのAPIがあり、これらを活用することで、ユーザーが行いたいアプリケーションの拡張やシステムの連携なども容易に構築できるようになっている。

 クライアントOSを更新するタイミングで、メインフレームへのアクセス方法を変えようと考えることもあるだろう。クライアントで新たにアプリケーションを構築し、そこからメインフレームにアクセスできるようにする。ところがこの場合、クライアントアプリケーションだけを新たに構築すればそれで良いわけではない。接続を受け付けられるように、メインフレーム側でも何らかの変更が必要になるのが普通だ。

 この時TCPLinkならば、ゲートウェイサーバー型製品を用意しているので、新たなクライアントアプリケーションからこれを経由してアクセスすることで、メインフレーム側を変更せず接続できる。もちろんゲートウェイ方式ではなく、前出のEHLLAPIを活用してクライアントアプリケーションを開発することでも、ホスト側の改変をなるべく小さくして接続可能だ。

 他にもハンディーターミナルやスマートデバイス用のエミュレータもあり、モバイルアプリケーションなどからこれらを経由してメインフレームにアクセスする環境も構築可能だ。「専用のハンディーターミナルなどは高価なものも多く、更新の際に安価なスマートフォンに切り替えたいとの要望もあります。その際に、操作系はスマートフォンアプリケーションとして実装し、ホストとのデータの受け渡しは端末エミュレータが担う構成をとることで、素早く安全に環境を移行できます」と川辺氏は説明する。

次のページ
新たなテクノロジーと組み合わせてメインフレームの価値をさらに引き出す

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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