個人情報保護法は、さまざまな分野に影響を及ぼしているようだ。だが、データマイニングにまでその影響が及んでいるとは知らなかった。しかし、本稿を読んでみればそれも納得である。今回は、個人情報に満ち溢れているスーパーマーケットのPOSデータを“集計”することで個人単位の購買履歴を特定することはできないが、現実世界(すなわち元データ)で何が起こっていたのかを高い信頼度で“推定”できる、新しい時系列パターンのマイニング技術を紹介してもらう。この分析手法は、日本データベース学会ビジネスインテリジェンス研究グループも共催団体の1つである「平成16年度データ解析コンペティション」で審査員特別賞を受賞した。 (DB Magazine 2007年3月号より転載)
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森本 康彦(モリモト ヤスヒコ)
1991年広島大学大学院工学研究科博士課程前期修了。同年、日本IBM(株)東京基礎研究所。2002年12月より現職。博士(工学)。共著『データマイニング』(共立出版)など。
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