CIOがカバーすべき範囲は、現在では広範囲に及ぶ。情報戦略(現在はさらにビジネスよりになったDX戦略)の立案・実行から、全社のシステム間のネットワークトポロジー・アーキテクチャの構成、個々のシステムについての企画~開発~運用~更新。そして、それらをうまく実行するための組織づくりと人材の育成などを、整合性を取りながら考えなくてはいけない。どれか一つだけ上手くいけば良いというものではなく、すべてのポイントで優等生であることが求められる。当然ながら、そんなにうまくいくものではなく、失敗することも少なくない。今回は、立ち直れないような失敗を避けるために、上記のそれぞれの視点で失敗例を見ていきたい。この中には私自身がさまざまな立場で体験したことや、見聞きしたことが含まれており、私自身の反省でもある。
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兼安 暁(カネヤス サトル)
1991年から1998年までアンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)で、基幹システム、BI・DWH システムの設計・導入を実施。カルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ会社に入社後は、IT戦略立案・実行、Tポイントの立ち上げを行う。その後、エンプレックス株式会社(現SCSK...
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