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GUI操作で完結する「DMS」がおすすめ

 まとめると、ZDMもDMSも既存環境への影響は変わらない。操作難易度に関しては、ZDMがコマンドライン操作で難しい印象があり慣れも必要だ。一方、DMSはすべてGUIで操作でき、簡単で一般的な移行はこれだけで十分に対応できる。「おすすめはDMS」だと上水口氏はいう。ZDMを採用するのは物理移行をする場合だろう。

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 OCI-GGは、移行ツールというよりレプリケーションのサービスだ。Oracle以外のデータベースでも利用でき、幅広い用途がある。OCI-GGもDMSと同様、特別なインストールは必要なくOCIのコンソールから利用できる。さらに、双方向のレプリケーションができるのもOCI-GGの特長だ。そのため、本番切り替え後の切り戻しができるのも大きなポイントとなる。

 「ZDMとDMSは移行元から移行先への移行が対象範囲ですが、OCI-GGは逆向きにレプリケーションも可能です。移行に問題があれば、元に戻せるのです」と上水口氏は説明。そのため切り戻しの部分も含めた計画が立てやすい。OCI-GGには他にも便利な機能が数多くあり、今後はそれらの機能も検証し報告したいという。

 上水口氏は今回の検証結果をもって、シンプルに使えるDMSを積極的に提案していきたいと語る。移行の際に最も大事なのは、既存環境への影響だ。個別パッチの適用やロギングの設定などで影響は出るので、その点はしっかりユーザーに伝える。また、今回は論理移行に絞ったが、物理移行やGoldenGateの便利な機能なども検証し、さらなる提案の選択肢を拡げる予定だ。

 上水口氏は最後に「今後も最適な移行パターンを提示できるよう、より深く、広く検証していきます」と締めくくった。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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