組織のニーズと機能分析
人財の可視化は個人のスキルにフォーカスして統一のものさしで判定できる状態を維持管理することです。とはいえ管理されるスキルが組織のニーズに合致しているかどうかが重要です。以下のようなステップで管理するスキルを洗い出しましょう。
- 組織のニーズを定義
- 定義されたニーズに必要な機能分析
- 組織が有益であると定義したスキルの共有
よくある間違いは以下の通りです。
- 目的が標準フレームワークの導入になってしまう
- 個人の保有スキルから分析をしてしまう
- 一般的なスキルを網羅しようとしてしまう
組織のニーズの洗い出しには、マインド・マップを利用するとビジュアル的にニーズを整理できます。以下に人財育成フレームワーク構築ツールを製造・販売するための組織のニーズを分析したマインド・マップ例を示します。
上記の全体ニーズからユーザーサポート・ニーズについて切り出して考えてみましょう。
ユーザーサポートを満足に行うための機能は大きく4つ定義しました。
- 問合せサポート …日々の運用時に発生する問合せサポート
- 導入コンサルティング …ツールを導入するためのお手伝い
- データ移行支援 …お客様の既存のデータ移行をお手伝い
- インフラ構築支援 …ツールを動かす環境の構築をお手伝い
- カスタマイズ構築支援 …カスタマイズ要件の構築をお手伝い
みなさんの組織ニーズとニーズに対する機能を上記のように分析してみてください。
マインド・マップの作成には、MindManagerというツールが有名ですが、簡易的にはUMLツールでも記述できたり、Freemindのようなフリーのツールもあります。組織ニーズや機能分析以外にもいろいろなビジネスプランの作成にとても便利ですね。(図:astah*(旧JUDE)で作成)