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そろそろ本気で人財育成の話をしないか

パフォーマンスを上げるための組織作り(設計・実装編)

#002


タレントの可視化とモデルキャリアパス

 人財像が可視化できたので次に個人のパフォーマンスを上げるためのアイディアを実装しましょう。タレントマネジメントという言葉を聞いたことはないでしょうか?

 組織の中でパフォーマンスの良い人財はなぜハイパフォーマンスなのだろうか。。いままでは、なんとなく「あの人はできるよね」的な暗黙的な了解があったと思います。そのハイパフォーマンス人財のスキルを共有化して、組織全体のパフォーマンスを上げるという作戦です。

 ハイパフォーマーに焦点を当てて「できる人のスキルを身につけましょう!」的な自己啓発の啓もうにはタレントの可視化が効果的ではないでしょうか。タレントのレベルアップ足跡をモデルキャリアパスとして可視化するというアイディアです。

 自身のレベルアップの目標設定をする際に、実績のあるモデルキャリアパスを参照できれば自信を持った目標を立てることが可能になると思います。

 以下のような画面から目標設定できれば便利でしょう。PM(プロジェクトマネージャ)モデルキャリアパスは背景がグリーンに表示されているので、このパスを参考にしながら個人が目標とするキャリアパスを設定するイメージです。

 またキャリアパスは長期目標になりますが、短期目標も設定できるようなフレームワークがより現実的ですね。以下の画面ではチェッカーフラッグが短期目標の目印です。

 ここまで実装できれば以下のことができることをご理解いただけると思います。

  •  いつでも自社の人財像と分布が確認できる(経営視点)
  •  いつでも自社の不足人財を把握できる(経営視点)
  •  評価の正当性を担保するデータになる(マネージャー視点)
  •  自分の今のスキル状態を把握できる(一般社員視点)
  •  目標となる人のスキル状態を把握できる(一般社員視点)

   * * *

 以上、今回の内容はいかがでしたか?

 構築した人財の可視化フレームワークを生かすも殺すも運用次第です。可視化された人財像から何を読み取ってどう生かしていくかこれも重要なテーマですね。

 次回のテーマは「パフォーマンスを上げるための組織作り(運用・活用編)」です。どうぞご期待ください!

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この記事の著者

二階堂隆(ニカイドウ タカシ)

株式会社ワン・オー・ワン 代表取締役社長データベースソリューションを中心とする自社ブランド製品の開発/販売/コンサルテーションが業務の中心。モットーは、「何事もシンプルに考えること・実装すること」。趣味は身体を動かすこと、とくにサッカーはプレーも観戦も大好き。浦和レッズの熱狂的ファン。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/3313 2011/07/12 11:01

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