自分のスキルレベルを資格取得で確認してみる
エンジニアのスキルアップ方法といえば、何らかの資格試験に挑戦するのを思い浮かべる人も多いだろう。試験に合格し資格を取得できれば、それ相当な知識とスキルを持っている証明になる。開発案件によっては、その要件で開発メンバーは資格保持者という条件が付くこともあるので、各種資格を取得しているということは技術者としてかなり有効な武器にもなる。
データベースに携わっているエンジニアであれば、情報処理技術者試験の「データベーススペシャリスト試験」を目指すのも1つだろう。この他にも、LPI Japanが行っている「OSS-DB技術者認定試験」も最近になり登場している。こちらは、オープンソースデータベースのPostgreSQLに関する技術スキルを量る試験制度となっている。
より実践的な資格としては、Oracle認定資格制度の「ORACLE MASTER」が挙げられる。いわずとしれたORACLE MASTER。データベースではBRONZE、SILVER、GOLD、PLATINUMという4つのレベルの資格が用意されている。最下位のBRONZEは技術者として最初の腕試しに最適。SILVERを取得すればそれなりのOracle Database技術者として認められるレベルだ。GOLDまでいけば他のエンジニアから頼られる存在となる。そして最高峰のPLATINUMともなれば、狭き門である実機によるシビアな実地試験を乗り越えており、Oracle Databaseの技術者として尊敬される存在になれるだろう。
これらORACLE MASTERの4つの資格は、Oracle Databaseのエンジニアなら知らない人はいない。とはいえ、これら以外にもOracle Database技術の実力を示す資格試験が用意されている。Oracle Certified Expertという。今回は、その中でもいま注目されている「Oracle Real Application Clusters 11g and Grid Infrastructure Administrator認定資格」について紹介する。この資格は、2012年4月に登場した新顔で、ずいぶんと長い名称だが、ようはOracle Real Application Clustersの技術に特化した資格だ。
日本オラクル オラクルユニバーシティ ビジネス推進部 シニアマネジャーの阿部 憲三郎氏によれば、「Real Application ClustersはいまやOracleをベースにしたシステムではスタンダードなものになりつつある」という。ここ最近は、小規模なシステムでも可用性、拡張性の向上を目指し、多くのシステムでOracle Real Application Clustersが活用されている。さらに、Oracleが力を入れているEngineered Systemsの筆頭Oracle Exadataでも、はきわめて重要な機能の1つである。
「Exadataの導入事例もどんどん増えています。そのため、いまExadata Readyなエンジニアが必要とされています。Exadataについては、専用資格も1年前から用意されています。まずはReal Application Clustersに精通し、さらにレベルアップしてExadataを使いこなせるエンジニアへとスキルアップして欲しいですね」(阿部氏)。