フラッシュを活用化した高速化技術
EMCが提供するOracleデータベース高速化技術
EMCでは、これまでに、フラッシュ(SSD)を使うことで最大2TBにまでストレージのキャッシュを拡張できる「FAST Cache」と、ストレージ自動階層化「FAST」によって、変化するOracleワークロード環境に対応してきました。
*「FAST Cache」及び「FAST」の詳細は、データべースを高速化するフラッシュ技術の多様化をご参照ください。
しかし、サーバのCPU性能とストレージのディスクIO性能の差は年々広がります。データ量の急速な増大にともなってネットワークの負荷も増大します。ストレージの中だけでの高速化にはいずれ限界がきます。そこで、重要となってくるのが、サーバサイドでのPCIeフラッシュ「VFCache」及びネットワークベースのPCIeアプライアンス「Project Thunder」です。これらをそれぞれ個別のリソースとして使うのではなく、ストレージ内のFAST、FAST Cacheのリソースも含めた1つのストレージプールとして利用、自動階層化できることで、更なる効率性と変化への対応が可能となります。
これらの技術は、Oracle DBを含むミッションクリティカルな業務システムの信頼性を確保した上で高速化することを念頭に設計されています。
例えば、サーバ用のVFCacheは、通常キャッシュデバイスとして書き込みをスルーします。なぜなら、これはサーバに占有されるリソースであり、サーバ障害時にデータ損失のリスクを伴うものです。その中でストレージと違ったデータを持つことは、信頼性の点で大きなリスクとなります。書き込みをスルーすることによって、PCIeフラッシュは完全に透過的に機能し、サーバとストレージのデータの整合性を維持し、サーバ障害時のデータ損失のリスクも回避できます。信頼性の高いストレージのデータ保護機能や災害対策の仕組みをそのまま活用できます。こういった信頼性を担保した上で、高速化できることがOracle DBをはじめとしたミッションクリティカル系のシステムに重要となります。
では、これでどのくらい高速化できるかについてご紹介します。