IBMはクラウド、データ、コグニティブを統一的なアーキテクチャで提供する
ゼネラルセッションの進行役としてステージに登場したのは、Twitterのデータおよびエンタープライズソリューション担当バイスプレジデントでゼネラルマネージャのクリス・ムーディー氏だ。Twitterは3月21日に設立から11年を迎え、11年の時を経てパワフルなビジネスプラットフォームに変わった。企業はTwitterの発言から深い洞察を得られるようになり、さらに自分たちの顧客が何を考えているかを読み取ることも可能となった。
「Twitter自身が経験してきたことをビジネスに提供できるようにもなった。その上、Twitterには極めて大きなオーディエンスがいます。これを利用すれば、ビジネスに大きな貢献ができます」(ムーディー氏)
企業はTwitterを活用すれば、1to1の顧客対応が容易にできるようになる。自社で独自のモバイルアプリケーションを作ることでも1to1の対応はできるが、良いアプリケーションを作ったとしてもユーザーを集められるとは限らない。Twitterにはすでに莫大なユーザーがいるので、すぐに多くの顧客とコミュニケーションをとれるのが大きな優位性だ。さらにTwitterならばコグニティブも使えるという。
IBMとTwitterは、2014年にツイートデータの分析サービス領域で提携している。全てのTwitterのデータを取り込んでWatsonで分析することも今では簡単に実現できる。すでにIBMとTwitterはさまざまな取り組みを行っているが、その1つとしてTwitter上の「アビューズ(中傷)行為」を防止する取り組みをIBMと実施している。「Watsonを使いTwitterで発言された言葉のニュアンスを分析し、Twitter上での誹謗中傷の攻撃を見つけ防止します」とムーディー氏。この取り組みは現在テスト中で、来年にはその成果を報告できだろうとのことだ。
「今日明日のことを考えるのではなく、技術を10年、11年でどう活用できるかを考えましょう。その上で幅広いエクスペリエンスを考慮すれば、無限の可能性が広がるでしょう」(ムーディー氏)