SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

“生活革新イノベーション”のためのサービスデザイン

「Empathy(=共感)」を起点にした“モノ+サービス発想”をデザインするプロセス

(第7回:サービスデザイン・後編) 

前回は「モノ+サービス」が進化する過程を整理し、「ハードウェア+ソフトウェア」という「モノ+サービス」の進化を例にして、現在に至るまでの組み合わせの進化を概観し、今後の進化をの方向性を提示しました。今回は「モノ単体での発想」から「モノ+サービス発想」へ移行するためのポイントについてお伝えします。

「モノづくり発想」から「モノ+コトづくり発想」への転換を実現する3ステップ
本連載筆者による、『サービスデザインワークショップ』開催決定!
   

本ワークショップでは、プロダクト発想からサービス発想に転換するためのポイントを紹介しながら、モノだけではないモノ+サービスの製品・サービス開発を実現するためのノウハウをお伝えします。

日時:11月14日(木) 13:00~17:30(受付開始は12:30)

受講料:38,000円(税別)/39,900円(税込)

会場:株式会社翔泳社(東京・四谷三丁目)

お申込・詳細 ⇒ こちら

サービス経済の進化-価値の源泉が大きく変化している

 サービス経済への移行は古くはダニエル・ベルの1970年代の著作「脱工業社会の到来」から連綿と議論されてきました。ダニエル・ベルの議論以降、既にITが産業として大きくなったり、GDPに占めるサービスセクターの比率も確実に大きくなってきたりしています。

 サービスデザインが注目されている背景は、こうした大きな流れのなかで、従来モノが担っていた領域にサービスの要素が入り込むことで、インダストリアルデザインなどが担ってきたモノのデザインに加えて、「サービスをデザインする必要性」が出てきたことにあります。

 前回の連載でも解説したように、こうした事象の背景には、価値の源泉が「モノだけではなくサービスにも生じていること」にあります。そのことを別の言い方で表現すれば、価値の源泉が「所有価値から使用価値、コミュニティ価値へと移行している」と表現できるのです。

価値の変遷
図1. 価値の変遷

 たとえば、自動車にはA地点からB地点へ移動する使用価値の他、車を所有することで社会的地位がアピールできるなどの所有価値があります。一方で、カーシェアを利用する人にとっては車の所有価値には魅力はなく、より利便性の高い使用価値を重視しています。

 以前の連載で紹介したアメリカのZipcarなどは、車を所有する以上の便利さ、楽しさに満ちた体験を使用価値として提供しているのです。最近では使用価値だけではなく、ある種の「コミュニティ価値」ともいえる要素を付加したサービスが多く登場しています。

次のページ
サービスデザインの最前線-コミュニティ価値で「サービスの付加価値」をつくる

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
“生活革新イノベーション”のためのサービスデザイン連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩嵜 博論(イワサキ ヒロノリ)

株式会社博報堂 コンサルティング局ストラテジックプラニングディレクター
博報堂において国内外のマーケティング戦略立案やブランドプロジェクトに携わった後、近年は生活者発想によるビジネス機会創造プロジェクトをリードしている。専門は、エスノグラフィックリサーチ、新製品・サービス開発、ビジネスデザイン、ユーザ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5179 2013/10/11 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング