Shoeisha Technology Media

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

ミッションクリティカル向けVMAXをさらに進化させたNVMe対応のPowerMaxでDell Technologiesが目指すもの

2018/06/18 11:00

 「Unified Dell Technologies」という言葉で表せるように、DellとEMCは1つになり総合力を大いに高めている。同時に従来それぞれが持っていた強みは十分に発揮できるよう、顧客の要望に合わせ独立した形でも動ける柔軟性も兼ね備えている。そんな新生Dell Technologiesの戦略について、さらにはDell EMCの新たなフラグシップストレージ製品として発表された「PowerMax」について、Dell EMC アジア太平洋地域 コマーシャル システムズエンジニア本部 ヴァイスプレジデント マット・ソウォレンスキー氏、アジア太平洋地域 プライマリーストレージ事業本部 システムズエンジニア 統括本部長 グレン・ハヤット氏に話を訊いた。

Dell Technologiesは世の中を変革して人類の進化に貢献する

Q:

 DellとEMCが統合し、製品ポートフォリオは大きく拡大しました。市場でトップシェアを持つ製品が数多く揃っていますが、そのような状況の中Dell Technologiesは何を目指しているのでしょうか?

ソウォレンスキー氏:

 先日開催されたDell Technologies Worldのテーマにもなっていましたが、世の中を変革し人類の進化に貢献することを目指しています。従来はそれぞれの製品の技術を進化させてきましたが、今はDell Technologiesの技術を活用し顧客の進化を手伝います。

 Dell EMC アジア太平洋地域 コマーシャル システムズエンジニア本部 ヴァイスプレジデント マット・ソウォレンスキー氏
Dell EMC
アジア太平洋地域 コマーシャル システムズエンジニア本部
ヴァイスプレジデント マット・ソウォレンスキー氏

 たとえば今、医療や遺伝子解析の世界でブレークスルー的なことが起これば、その後ろには必ずテクノロジーの進化があります。脳神経外科分野の研究に大きな進展が起きている背景に、Dell Technologiesの技術で研究者間のコラボレーションが加速したことが貢献している事例もあります。また最新の野菜工場である「AeroFarms」では、IoTから得られるビッグデータに対し機械学習を適用して、極めて効率的に野菜を育てています。これで世界に安全な「食」を届けていますが、その裏側でもDell Technologiesの技術が活躍しています。

 Dell Technologiesは、第四次産業革命を起こすための次世代のITインフラを提供します。このインフラでは、ソフトウェア技術が極めて重要です。そしてこの次世代ITインフラは、クラウドの形で提供されるでしょう。ここで言うクラウドとは、パブリックやプライベートといったITインフラを提供する場所の話ではありません。Dell Technologiesでは、クラウドをITインフラのオペレーションを行うためのモデルと捉えています。

 今後人々が進化するには、必要なデータにいかに容易にアクセスするかが大事です。そのためにはアプリケーションの使い方を十分に把握した上で最適なデータ管理を行い、効率的なデータアクセス方法を提供できなければなりません。そのための正しいプラットフォームを提供するのが、Dell Technologiesの役割です。そしてこの企業が求める正しいプラットフォームを構成する一つの要素となるのが、先日発表したPowerMaxです。市場では、より高性能で効率化された安全なインフラが求められています。しかしながら、それに応えるものがありませんでした。この市場ギャップを埋めるのが、PowerMaxです。

Q:

 第四次産業革命を起こすための次世代のITインフラには、どのような要件がありますか?

ハヤット氏:

 まずはフラッシュストレージが必要です。ハイエンドストレージ市場では既に、85%がオールフラッシュを選択しています。フラッシュストレージでは今、NAND型フラッシュメモリが使われています。今後はさらにストレージクラスメモリ(SCM)も使われるようになるでしょう。

アジア太平洋地域 プライマリーストレージ事業本部 システムズエンジニア 統括本部長 グレン・ハヤット氏
Dell EMC
アジア太平洋地域 プライマリーストレージ事業本部 システムズエンジニア 統括本部長
グレン・ハヤット氏

 ストレージをオールフラッシュ化することで、自動化が加速します。その結果として管理が容易になり、セルフサービス化やリソースを最適に使えるようにするオーケストレーションも可能となります。こういったメリットがあることをユーザーも理解しており、オールフラッシュストレージはインフラの管理の手間、ダウンタイムを減らしCAPEXだけでなくOPEXも削減できると評価されているのです。

ソウォレンスキー氏:

 今や、家庭で映像を録画するのにテープは使いません。スマートフォンには15年前から、スピンドルのあるハードディスクは使われていません。けれども多くのデータセンターではレガシーなテープが使われ、スピンドルタイプのハードディスクも数多く稼働しています。これらレガシーな技術が残っていることが、実は企業のイノベーションを阻害しているのです。

 我々は、顧客が新しい技術に移行する手伝いをします。実際、旧い技術から最新のオールフラッシュのストレージに移行して、請求書の発行サイクルが2週間から1週間以下に短縮された例もあります。時間が短くなり数百万ドルのコストメリットもありました。さらにスペースも70%減らし電力消費も削減、地球環境にも貢献したのです。運用管理の手間が削減されれば、それに手間を取られていた人が本来のビジネスサイドの業務に時間を割けるようにもなります。


著者プロフィール

  • 谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

    EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーター ブレインハーツ取締役。AI、エキスパートシステムが流行っていたころに開発エンジニアに、その後雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダの製品マーケティング、広告、広報などを経験。現在は、オープンシステム開発を主なターゲットにし...

  • DB Online編集部(ディービーオンライン ヘンシュウブ)

    DB Online編集部 翔泳社 EnterpriseZine(EZ)が提供するデータベース/データテクノロジー専門メディア「DB Online」編集部です。皆様からの情報お待ちしています。 Twitter : https://twitter.com/db_online Fac...

バックナンバー

連載:DB Press

もっと読む

All contents copyright © 2007-2018 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5