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セールスフォースが“あらゆるLLM”と連携可能に 日本発LLMとの接続も可能、自由な選択肢を提供へ

 セールスフォース・ジャパン(以下、Salesforce)は、Salesforce Platformとあらゆる大規模言語モデル(LLM)を統合する汎用コネクタ「Salesforce LLM Open Connector」を、10月24日より国内で提供開始すると発表した。

 モデルビルダーの機能として提供されるこの新しいコネクタにより、顧客は目的に応じた任意のLLMをSalesforce Platformとシームレスに連携し、業務における自律型AIの活用を加速させることが可能になるとしている。

 同発表に際し、NTTコミュニケーションズと日本電気(NEC)がSalesforceとの協力体制を構築しており、両社のLLMとSalesforce Platformとの連携を通じて、日本市場でのエンタープライズ向け自律型AIの活用を後押しすると述べている。

重要な理由

 Salesforce Platform上でAI機能を利用する場合、これまでは、Salesforceが標準機能として提供しているモデル(Anthropic、Azure OpenAI、OpenAI)を利用する形態、もしくは各企業が個別に運用管理しているモデル(Amazon Bedrock、Anthropic Claude、Azure OpenAI、Google Vertex AI Gemini)と接続するBYOLLM(Bring Your Own LLM)という2つの形態で提供してきたという。

 一方、AI市場の成長と様々なLLMの登場により、特に国内においては、日本企業が提供しているLLMを利用したいというニーズが多い状況とのこと。Salesforce LLM Open Connectorにより、顧客はあらゆるLLMとの接続が可能となり、業務やユースケースに合わせた最適なLLMを選択できるようになるとしている。

 加えて、顧客の希望する言語や、業界ごとの専門用語、慣例などのトレーニングがあらかじめ実施された業界特化型のLLMなど、接続可能なモデルの選択肢が広がることで、より顧客のニーズに沿った自律型AIの活用を実現。これにより、日本企業におけるSalesforce Platform上での自律型AIの活用が促進されると述べている。

 Salesforce LLM Open Connectorを活用して、任意のLLMと接続し利用するプロセスは以下のとおり。

  1. モデルビルダーから、接続対象となる任意のLLMにおける接続エンドポイントや認証キーを設定。
  2. 再利用可能なプロンプトのテンプレートを設計し、ビジネスでのAI活用を促進するGUIツールであるプロンプトビルダーから、モデルビルダー上で接続したモデルを選択することで、プロンプトに対するレスポンス生成時に当該LLMが利用される。あるいは、モデルビルダーで設定したLLMとアプリケーションを接続するためのApexクラスと、RESTエンドポイントが提供されるModels API(10月24日に一般提供開始)を利用することで、 API経由でSalesforce Platformを活用した独自の自律型AIアプリケーションの開発も可能に。

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