群集が社会に及ぼす影響とその役割
新型インフルエンザの影響で、一時は中止の声もあった中、第3回となる「群衆の叡智サミット2009」が無事開催された。このイベントはタイトルから、Webやインターネットのトレンドについての技術的なディスカッション、あるいはインターネットカルチャーを語る討論会のようなイメージがあるが、第2回までは、「群衆」(ここでは、衆愚や大衆とは違うという意味で用いている)をいかに事業予測に役立てるか、そのメカニズムはどうなっているのか、という極めて実用的な話題を掘り下げている。根底には、ビジネスでどのように活用するかという視点が流れているからだ。
第3回の開催では、前回までの基本は押さえつつ、リアルな社会に対しての影響や役割について多方面からの論客を招待し議論するものとなった。パネリストには、LUNARR Inc.の高須賀宣氏、博報堂の鷲田祐一氏、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏、アジャイルメディア・ネットワークの徳力基彦氏、OpenStreetMapの三浦広志氏、駒澤大学の山口浩氏、日立システムアンドサービスの眞木正喜氏、iUGの戸上浩昭氏、ユニアデックスの松隈基至氏、NECの福岡秀幸氏らが名を連ねている。モデレータは、イベントを主催するテックスタイルの代表取締役 岡田良太郎氏だ。