コモディティ化したハードをたくさん並べるのはすでに時代遅れ
クラウドサービストラックでは、システム事業統括本部 ソリューション統括本部 プリンシパルセールスコンサルタントの下道高志氏が、「効率性・高信頼性を備えた企業ITインフラを構築する方法 - オラクルが推進するIaaS」と題したセッションを行い、クラウドを前提とした際にどのようなハードウェアを選択すべきかについて解説を行った。
実際に、先進的なクラウド企業はどのようなハードウェアを選んでいるのか。「たとえば、Facebookでは、2000台のサーバーを運用しているが、1200台は8コアのサーバー。残り800台には16コアものCPUを搭載し、12TBのストレージ、32GBのメモリを搭載している。これは、コモディティ化した安価なサーバーではなく、かなりハイスペックなものだ」とのこと。クラウドであっても、用途によってサーバーハードウェアを使い分けているのが現実だと例が示された。
「クラウドは1Uのサーバーを数多く並べればいいという時代ではなくなった」と下道氏は言い、むしろたくさんのハードウェアを並べるのは、もはや時代遅れのアーキテクチャだと指摘。そして、クラウドのIaaSを考える場合には、より集約化を進めることが重要となる。高い集積率に貢献するのがOracleが提供する極めて高度なマルチスレッド処理が行えるチップ技術であり、さらにはFlashメモリのテクノロジーだ。さらに、ネットワークの集約化も重要な要素で、Oracleではネットワークの集約化を実現するためにネットワークスイッチをブレードサーバー内に内蔵する方法を採用している。これによりサーバー同士をケーブルで繋げる必要もない。さらに、スイッチを外出しすると、ルータからサーバーまで4段階の階層で接続しなければならないが、Sun Blade 6000なら2ステップでルータと接続可能で、10GbEという高速なネットワーク性能をロスなく活用できるとのことだ。
IaaSでさらに有効となる技術として紹介されたのが、圧縮技術だ。圧縮してデータサイズを小さくすることで高いI/O性能を発揮でき、大量データを扱うクラウドでは極めて有効だ。「圧縮はこれからのキーテクノロジーだ」と指摘する。Many Core、Many Threadsのチップ、Flashメモリ、高速なノード間通信ネットワーク、圧縮技術の4つが組み合わさることで、圧倒的な処理性能を実現できる。この圧倒的な処理性能により、いままで十分な性能が出ないがために諦めていたことが実現できるようになり、その結果「アプリケーションアーキテクチャを一変させることになる」とのことだ。その1つの具現化の形が、Sun Oracle Database MachineのExadataだと下道氏は言う。
他のベンダーにはないハードウェアの大きな進化、クラウドにおける運用管理のますますな重要性。ハードウェアとソフトウェアの一体化で、これらすべてのクラウドの要求に応えられる。そして、実績のある具体的な製品やサービスを提供できるのが、Oracleのクラウドソリューションと、下道氏は同社の優位性をアピールした。
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