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「すべての製品をクラウド化していく」―Oracleマイケル・ヒチワ氏が語るクラウド戦略


Oracle Enterprise Manager 12cで

 Oracleが目指す管理オーバーヘッドの削減は、サーバーやストレージなどのコストの削減ではなく、運用管理の業務に要する人件費の削減である。そのためには、できるだけ運用管理の自動化を行う必要がある。そこで活用するのが、統合管理ツールのOracle Enterprise Manager(EM)だ。EMは新製品として12cを発表し「クラウド環境のライフサイクル管理が可能になった」とヒチワ氏。その他にもExadataのハードウェア監視機能の強化など、数多くの拡張がなされている。

 EM 12cについては、Oracleの社内でももちろん活用している。同社の顧客向けサービスの1つであるOracle StoreにおいてEMは日常的に活用されており、日々得られるパフォーマンスレポートを利用しパフォーマンス劣化の監視をしているとのこと。そこで何らかの問題が発見されれば、すぐに原因を究明しSQL文のレベルまでドリルダウンしてトラブルに発展する前に問題解決を行っている。このように自社製品を「Oracle社内で十分に活用することで、顧客に提供する際にも性能や品質を担保できます」とヒチワ氏はいう。

 ヒチワ氏はさらに、管理オーバーヘッドを削減するのに是非使って欲しいものとして、Real Application Testingを挙げた。従来、本番システムのデータベースへのアクセスをキャプチャし、それをテストデータとして新しいデータベースに適用する機能を提供してきたが、12cではそれをアプリケーションのレベルまで拡張。アプリケーション変更の際にも本番の利用状況をキャプチャして、それを新しいアプリケーションのテストに利用できるようになった。この機能を利用することで、システム統合やオンプレミスからクラウドへの移行などの作業効率を大幅に効率化できる。

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OracleのクラウドはSQLが使えオンプレミスとも自由に行き来できるのが特長

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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