PlatinumからACEまで、オラクルエンジニアのかがみ
今回のDBプロはSIer勤務などを経て、現在はフリーランスエンジニアとして活躍している青木武士さん。これまで取得したオラクル技術認定試験は実に輝かしい。ORACLE MASTER Platinumにはじまり、パフォーマンスチューニング(Oracle Database 11g Performance Tuning Certified Expert)、Exadata(Oracle Exadata 11g Certified Implementation Specialist)の認定も取得している。さらに2012年4月から受験開始となったリアル・アプリケーション・クラスター(Oracle Certified Expert, Oracle Real Application Clusters 11g and Grid Infrastructure Administrator)では一番乗りを果たした。
2008年5月にはORACLE MASTER Platinum取得者コミュニティ(Club Platinum) において「Platinum of the Year 2008」を受賞、2010年にはOracle ACEプログラム(Database Management & Performance)認定している。オラクルから見ると「オラクル技術者が目指してほしいロールモデル的な存在」である。
エンジニアとしてのスタートはSI企業から。メインフレーム系データベース製品の品質保証を担当した。具体的には出荷前の検証になる。不具合によるプログラム修正後の検証も含む。製品の品質を支えるので重要な部分である。しかしいつしかオープン系システム、中でもオラクル製品に興味がわくようになった。
当時の青木さんにはオラクル製品は「シェアが広くて、多様なシステムにかかわれる」ところが魅力的だったという。メインフレーム系システムと比較して、オープンシステム系製品は進化や変化があり、オープンであり、ユーザーも多彩だからだ。地味でクローズドなメインフレームという王国からオープンシステムという大洋に出てみたいといったイメージだろうか。
早速、青木さんは上司にオラクル製品を担当する部署への異動を申し出た。しかしすぐにはかなわず…。そこで青木さんは独学でORACLE MASTERを取得し始めた。学習開始から3ヶ月後にはORACLE MASTER Platinum Oracle9i Databaseを取得してしまう(ただし当時2003年でORACLE MASTERは旧制度だったので、現制度ではGoldに相当する)。独学で最高位の技術認定まで取得してしまうのだから、青木さんの技術習得能力のいかに早いことか。これはオラクル製品への関心や熱意の強さとも言えるだろう。
部署移動がすぐにかなわなかったことについて、青木さんは「数年待てば実現していたかもしれませんね」と振り返る。