仲間とともにJPOUG立ち上げ「孤独を鼓動に」
Oracle Databaseについて聞いてみると、新久保さんは「好きですよ。大人の事情はさておき」と微妙な含みをもたせながらも、製品への愛着は揺るぎがない。それもそのはず。愛着がなかったらユーザー会の立ち上げに加わることなどなかっただろう。新久保さんは2011年夏、仲間とともに日本オラクルユーザーグループ、JPOUGを立ち上げた。
きっかけはOracle Databaseに関する社外勉強会。実際に起きたトラブルを再現し、グループで何が原因か調査し対策をディスカッションするという、実に実践的な勉強会があった。新久保さんはそこにオブザーバーとして参加した。みんなが問題解決をするのを見守り、困っていたらヒントやアドバイスを与えるという役割だった。
その懇親会にて、新久保さんがふと「オラクルのユーザーグループとかあるといいのに」とつぶやいた。すると同席した参加者が「作っちゃえばいいじゃないですか」と背中を押してくれた。それが一緒にJPOUGを立ち上げ、現在はJPOUGで広報を担当するHPの諸橋渉さんだった。新久保さんは最初のJPOUGのサイトをWordpressで作り、会議の場所を提供するなど積極的に関わった。
JPOUGは発足から約1年を迎え、7月21日には「JPOUG> SET EVENTS 20120721」というイベントを開催した。サブテーマは「孤独を鼓動に」。「データベース技術者は孤独であることが多いが、仲間と一緒に語る場があればそこから何かが始まるのではないか」という幹事らの想いが込められていた。
実際には200人ほどが集まった。終盤は参加者も交えながらパネルディスカッションを行い、懇親会ではビール片手にライトニングトークで盛り上がるなど大盛況だった。幹事たちの想いは会場の仲間たちとしっかり結実していた。