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アシストの24時間、365日サポートを支えるSkySQLとは


2012年11月5日、アシストが、オープンソース・データベースのMySQL、その姉妹製品であるMariaDBのサポートサービスに、24時間、365日対応のエンタープライズ向けサービスメニューを追加した。アシストでは、MySQLのサポートサービスを2011年から提供してきた。当初のメニューは、エントリとスタンダードの2種類。これらは平日9時から17時の対応サービスだった。今回新たに追加したのは、24時間、365日対応で、かつてSun Microsystemsが提供していたMySQLのUnlimitedサポートサービスと同様のものだ。MySQLをビジネス上重要性の高いITシステムに採用する企業も増えており、24時間、365日のサポートは国内でも需要が高い。アシストはそれに応えるサービスを開始したというわけだ。

 このアシストの24時間、365日対応のための体制を裏で支えているのが、SkySQL Ab社だ。SkySQL Abは、MySQL Abを設立したメンバーを中心に、MySQLの開発やサポートに携わってきた経験豊富なメンバーが集まり、2010年にフィンランドで設立した会社だ。先日DB Onlineでも紹介したMariaDBを開発しているMonty Programとは兄弟会社。両社は同じビル内にあり、SkySQLはMySQLやMariaDBの導入コンサルティングサービスやサポートビジネスを、すでにワールドワイドに提供している。

 アシストのスキルではカバーでしきれない部分を、MySQL/MariaDBの開発やサポートに従事してきたSkySQLのエンジニアが補完する。主には、迅速な修正パッチの提供などを行うことになる。とはいえ、今回のアシストのサポートサービスでは、顧客からSkySQLの存在は見えない。一次サポートがアシストで二次サポートがSkySQLというわけではないのだ。

 あくまでもアシストがサポートサービスベンダーとして保守サービスを提供し、そのサービス内容をよりよいものにするためにSkySQLがいる。なので、顧客のシステムで何らか不具合が発生したような場合に、その再現性の確認といった作業は、すべてアシストが行う。このあたりの作業で、海外とのやり取りが発生し手間と時間がかかってしまうことはない。

MySQL/MariaDBのサポートサービスとしてSkySQLを選ぶ企業が増えている

カーネイ氏

 2008年にMySQL AbがSun Microsystemsに買収され、その後2009年にSun MicrosystemsがOracleに買収されることになる。その際、この買収がデータベース市場において独占禁止法に抵触しないかということが問題になった。

「買収を成立させるために、OracleはEUに対し少なくとも2015年まではMySQLをオープンソース・ソフトウェアのまま提供することを約束しました。その結果、EUは買収にOKを出したのです」と語るのは、SkySQLのCEOであるパトリック・サルナー氏。SkySQLとMonty Programは、この約束をOracleがきちんと守っているかどうかのチェックをする役割も担っている。

 そんなSkySQLには、創業から2年足らずですでに350社を越える顧客企業が生まれている。「10時間に1社のペースで顧客は増えています」とサルナー氏、顧客は世界中、30カ国あまりにまで広がっているとのことだ。もちろん現時点では、新しい製品であるMariaDBの顧客よりもOracleが提供しているMySQLの顧客のほうが多いと思われる。にもかかわらず、開発しているOracleではなくSkySQLからサポートサービスを受けようという企業が増えているのだ。

 SkySQLには、世界中のタイムゾーンに少なくとも1人以上のサポート担当者がおり、24時間必ず誰かがサポートできる体制を整えている。ちなみに、そのサポートチームのトップは、もともとMySQL Abのサポート担当エンジニアだった人物だ。このあたりの、も「ともとMySQLをよく知っているエンジニア」が大勢いる。このことが、SkySQLのサポートサービスを選ぶ企業が増える理由の1つだろう。

 現状、MySQL/MariaDBの開発やパッチ作成などのコーディング作業を行うのは、Monty Programの役割。MySQL/MariaDBのサポート、コンサル業務、さらにはマーケティング、営業活動を行うのがSkySQLというように棲み分けがなされている。そして、SkySQLは自らワールドワイドにビジネス展開しているが、適宜、パートナーとの積極的な協業も行っている。

「ヨーロッパや北米ではダイレクトにビジネスを行っています。アジアなど言語的な壁がある地域については、日本のアシストのようなパートナーとビジネスを行っています」(サルナー氏)

サルナー氏

 一方、このような形で「SkySQLのビジネスがうまく回るようになったのは、創業から2年目に入ってからです」と語るのは、EMEA地域の営業担当VPである、ミッシェル・カーネイ氏。

 じつはSkySQLのCEOであるサルナー氏は、元MySQLではない。SkySQLとしては、サポート、コンサルティング、サービスにビジネスを集中したいと考え始め、それを実現するために2012年7月にやってきたのが、ノキアなどでビジネスを行ってきたバックグラウンドを持つサルナー氏だった。新しい血を入れることで、SkySQLのビジネスは順調に回り出したというわけだ。

 CEOになったサルナー氏は、これまでのサービスを中心としたビジネスだけでなく、製品そのものについても強化していく方針を持っている。「顧客視線でニーズを探り、それを製品化していきたい。たとえば、データベースのパフォーマンス管理などの製品を作り、それをサービスにも利用していきたいと考えています」とのこと。製品化を強化するのは、世界1のソリューション会社になる目的があるから。そのためにはMySQL/MariaDBのベストオブブリードの製品群を出していく。その際には、データベース本体だけでなくその周辺製品も必要となるのだ。「本体のMariaDBはMonty Programで開発します。SkySQLでは、周辺機能の開発とそれを使ったサービスを提供します」とサルナー氏。周辺機能の作成を行うエンジニアは、SkySQLの中にいるとのことだ。

次のページ
SkySQLではデータベースのクラウドサービスを提供予定

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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