クラウドの将来像は本当にハイブリッドなのか?
先週は「EMC World 2015」の取材で米国ラスベガスに行っていた。そのときの話題で興味深かった2つのことについて今週は取り上げる。1つ目がクラウドの話題。現状、Amazon Web ServicesやSalesforce.comなど「パブリッククラウドだけ」のサービス展開ベンダーを除けば、みな「ハイブリッドクラウド」を提唱している。すべてをパブリッククラウドに持って行くのではなく、セキュリティリスクやコンプライアンスの制約などを理由にデータやシステムを手元に置いておきたい。あるいは、莫大な量のデータがありそれをインターネット越しにタイムリーにパブリッククラウドへ持って行くのは、効率が悪くコストが高くなる場合もあるからだ。

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連載:週刊DBオンライン 谷川耕一