3社は何を目指し、どのような経緯でODAを導入したのか?
谷川: まずは各社の簡単な事業紹介をお願いできればと思います。
田島: 関東圏を中心に全国展開中の某インターネットデバイス・ネットワーク総合専門店の子会社である弊社イージェーワークスは、主にインターネットサービスプロバイダ事業を手掛けています。またWebシステム構築サービスなども展開しており、近年ではIoTシステムをワンストップで実現するソリューションも提供しています。ODAは、顧客管理システムのデータベースとして活用しています。
鈴木: オークネットは、各種オークションの運営にかかわるシステムの開発、提供、運用、アウトソースなどを手掛けています。その一環として、中古車のTVオークションシステムを全国レベルで展開しており、このデータベース基盤にODAを導入しています。オークションはリアルタイムで行われますから、データベースには高い可用性が求められます。今回ODAを選んだ理由の1つがそこでした。
松岡: ティーライフは、健康茶や健康食品、化粧品などのインターネット販売を事業の中核に据えており、そのECシステムのデータベースにODAを採用しています。オークションシステムほどではないにせよ、やはり長時間のダウンが許されないシステムですから、パフォーマンスとともに可用性は重要な要件でした。
谷川: ちなみに、ODAを採用したきっかけはどのようなことだったのでしょうか?
田島: もともとは、基幹システムのデータベースでCPU I/O Wait 100%のアラートが頻発して、性能劣化が著しかったため、その対応策を探していたのがきっかけでした。そこで日本オラクルの診断サービスを受けた結果、ODAを薦められたのです。高スペックでありながら価格がリーズナブルで、かつアシストのPOCサービスで実機検証を行った結果が思いのほか良好だったため、採用を決めました。
松岡: 弊社も、アシストのPOCサービスの結果が最終的な決め手になりました。データ量の増加に伴い、データベースサーバのスループットが徐々に低下していました。いつも様々なチューニングを行っていましたが、大きな効果はなく、レスポンス劣化が徐々に運用に影響を及ぼしてきたためリプレースを検討していました。当初は同じIAサーバを個別に導入してデータベースを構築することも検討したのですが、それで本当に目指すパフォーマンスを達成できるか確信が持てませんでした。そんな中、ODAの実機を使ったPOCで性能が十分に出ることを目の当たりにしたため、ODAに決めることにしました。
鈴木: IAサーバを自前で組み合わせるとなると、相性チェックや性能検証に多くの時間と手間が掛かってしまいますからね。弊社ももともと、IAサーバでデータベースを構築していたのですが、容量が逼迫していたため、リースアップのタイミングで日本オラクルから薦められたODAを導入しました。アプライアンスなので事前検証を行わなくて済む点がやはり大きかったですね。