EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

テーマ別に探す

そのIT投資、“最適”と断言できますか?DX推進担うCIO/CDOの名参謀ツールApptio日本上陸

edited by Operation Online   2020/05/28 10:00

自社のIT投資の状況を把握して初めて積極的な投資が可能になる

 これまでIT部門になかった武器が、Apptioだ。自社が利用するSAPやオラクル、AWSやAzure、Jiraやセールフォースなどのさまざまなサービスと連携し、一元管理できる。管理はAPIで接続することもあれば、会社によっては「CSVを出力してそれをApptioに読み込んでいる」(成塚氏)というケースも。「いずれにせよApptioの中に入れてしまえば、データはビジュアルかつ階層的に確認できるようになります」。

 Apptio導入によって、どのような成果が出るのか? 最大のメリットは、企業のIT投資をいったん全部入れ込んでしまえば、後はさまざまな階層でデータを閲覧、分析できることだ。例えば、昨今問題になっているシャドーITについても、A部門とB部門が類似のサービスを利用していたといったことが一目瞭然で分かる。また、導入しているサービスがどれだけアクティブに使われているのか? 適切な料金契約をしているのか? なども確認できる。

 実際に成塚氏にApptioサービス画面をいくつか見せてもらったところ、利用状況と照らし合わせた結果、オーバースペックとなってしまっているクラウドインスタンス一覧を提示してくれていた。シャドーITには、デメリットの半面、イノベーションを促進し、生産性を高めるというレポートもある。ビジネスのスタイルがオンプレミスからクラウド、SaaSへシフトしていきている以上、禁止するのではなく適切なモニタリングで運用していくことの方が時流に乗っているとも言える。

 Apptioは下段のIT予算計画と予算実績管理に加え、中段にある4つのポイントを実現、そして上段にある事業部門との連携を実現できる(クリックすると拡大)
Apptioは下段のIT予算計画と予算実績管理に加え、中段にある4つのポイントを実現。
そして上段にある事業部門との連携を実現できる(クリックすると拡大)
Apptio導入で得られた成果について、同社提供
Apptio導入で得られた成果について、同社提供

新しいサービスであるApptioを日本で普及させる上で、信頼性を手に入れる

 社長就任後、成塚氏は10数社の日本企業へ提案に行き、8割以上が興味を持ってもらえたと話し、Apptioの日本普及に自信を見せる。「トライアルプランも一部用意しているので、まずは体験してもらいたい」(成塚氏)。

 実際に自社のIT要素をApptioに組み込み、運用を開始するまでには2〜3カ月はかかると、同席したエンジニアは話したが、この作業の中で棚卸しや統合などによりコスト削減が発生し、挑戦的な投資をする機会も出てくるだろう。

 「まずは使っていただき、その上でCredibility(信頼性・確実性)を持ってもらえればと思っている」と成塚氏は話した。



著者プロフィール

  • 中村 祐介(ナカムラ ユウスケ)

    株式会社エヌプラス代表取締役 デジタル領域のビジネス開発とコミュニケーションプランニング、コンサルテーション、メディア開発が専門。クライアントはグローバル企業から自治体まで多岐にわたる。IoTも含むデジタルトランスフォーメーション(DX)分野、スマートシティ関連に詳しい。企業の人事研修などの開発・実施も行うほか、一般社団法人おにぎり協会、一般社団法人日本編集部の代表理事として、日本の食や観光に関する事業プランニングやディレクションも行う。

  • 押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

    メディア部門 メディア編集部 部長/統括編集長 兼 EnterpriseZine編集長 1978年生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、『MarkeZine(マーケジン)』の立ち上げに参画。2006年5月のサイトオープン以降、MarkeZineの企画・運営を一貫して担当。2011年4月(当時32歳)にMarkeZineの3代目編集長となり、2015年4月からは第2メディア編集部 部長/MarkeZine編集長/マーケティング広報課課長を兼任。2019年4月よりメディア部門 メディア編集部 部長/統括編集長に就任。9月よりEnterpriseZine編集長も兼任。各メディア編集長と連携し、翔泳社が運営する全メディアの価値向上を図っている。

バックナンバー

連載:Operation Online Press

もっと読む

All contents copyright © 2007-2020 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5