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ニューの先「ネクストノーマル」まで見据えたデータ管理環境とは

何が起こるかわからないネクストノーマルに向けた備えとは

ヴィーム・ソフトウェア株式会社 システムズ・エンジニア 望月秀人氏
ヴィーム・ソフトウェア株式会社 システムズ・エンジニア 望月秀人氏

 これからに目を向けていこう。2020年は非常に短い期間に、非常に大きな変化が起こった。業務を継続するには変化に迅速に追従する必要がある。誰もが痛感したことだろう。まだコロナ禍は終わっていない。これからも大きな変化が起きる可能性がある。しかし、どんな変化が起こるのか、何回新しいノーマルが出現するか、誰も知らない。

 誰も知らない、わからないからこそ、「短期間の変化に継続して対応できる仕組みを事前に作っておく必要があります」と望月氏は言う。具体的な要件として望月氏は「オンプレミスやクラウドといったプラットフォームを問わずバックアップおよび復元ができること」「様々なプラットフォーム間でデータやワークロードの移行ができること」「柔軟なデータアクセスができること」「組織のガバナンスを適用できること」の4つを挙げる。

 これらのために重要になるのが「データに自由度を与える必要性」だと望月氏。技術的な性質で見ると、データの「アベイラビリティ」と「アジリティ」になる。アベイラビリティは、シンプルで柔軟性や信頼性あるバックアップとリカバリができること、また場所やプラットフォームを問わずアクセスできることを意味する。アジリティは、用途やコストに応じて、素早くデータを適切な場所に移動する俊敏さだ。加えてコストをかけることなく、バックアップデータの利活用を可能としてビジネスを加速させていくことが重要となる。

データのアベイラビリティとアジリティ、ビジネスを加速させることが必要
データのアベイラビリティとアジリティ、ビジネスを加速させることが必要
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 Veeamのクラウド・データ・マネジメントを活用すれば、データの所在やプラットフォームによらず、バックアップと復元、ガバナンスとコンプライアンス、オーケストレーションと自動化、監視と分析、クラウドモビリティなどの機能で実現する。クラウドはAWSやAzureなどのパブリッククラウドのIaaSだけではなくSaaSのデータにも対応する。他にも、仮想化環境やオンプレの物理サーバーもカバーしている。

 プラットフォームを超えてデータを移動する多様なパターンについて、望月氏は次図で解説した。まずは、オンプレミスにある仮想環境におけるデータをオンプレミス内でバックアップと復元すること。そのオンプレミス環境のデータをパブリッククラウドに移動させ、パブリッククラウドの実行環境にあるデータをクラウドのストレージにバックアップと復元を実行する。ここまではオンプレミスとクラウドのハイブリッド環境で必要になる。

プラットフォームの変化に対応できるデータモビリティ
プラットフォームの変化に対応できるデータモビリティ
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 他にも、オンプレミス環境にあるデータのバックアップと復元をクラウドのストレージに行うケース、逆にクラウドのストレージにバックアップしたデータをオンプレミスにバックアップと復元をするケースもある。

 最後のクラウドからオンプレへのバックアップと復元は意外かもしれないが、必要な場合もある。一般的に「クラウドにデータを預けておけば、クラウドプロバイダーがデータを保護してくれる」と考えてしまいがちだが、パブリッククラウドにおける責任共有モデルを忘れてはならない。運用のミスやアプリケーションの仕様を考慮しておく必要があるのだ。過去に契約更新の手違いでクラウドサービスが解約となり、クラウドのデータがなくなってしまった例があった。こういうケースではデータの消失はユーザーの責任となる。データを失うことがないように、用心のためにパブリッククラウドからオンプレミスにデータをバックアップする必要もある。

 あるいは、Microsoft 365などSaaSにあるデータを、オンプレミス環境にバックアップすることにより、どこにデータがあるかを確実に把握できるようになり、安心感を得られるというケースもある。Veeamなら「Veeam Backup for Microsoft Office 365」で可能だ。

「Veeam Backup for Microsoft Office 365」でSaaSデータを保護
「Veeam Backup for Microsoft Office 365」でSaaSデータを保護
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 また、過去のデータを分析したいというケースもあるが、このような場合、「Veeam Backup & Replication」では、復元という手順を用いらずにもVeeam Data Integration APIを用いて、バックアップファイルを直接ホストにマウントできる。これにより、過去のバックアップファイルの中のデータへ迅速にアクセスできる。

Veeam Data Integration APIでバックアップファイルを直接ホストにマウントできる
Veeam Data Integration APIでバックアップファイルを直接ホストにマウントできる
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 データのバックアップと復元においては、機密データなら個人情報などを省く、あるいは隠す機能も必要となってくる。Veeamなら「Veeam Staged Restore」にて、不要なデータの削除やマスキングすることも可能だ。特にこうしたデータアクセス方法に柔軟に対応できることは海外では重要になる。ヨーロッパにはGDPR(EU一般データ保護規則)があるため、個人情報を越境させないために特定の個人情報を削除する機能が必要となるからだ。ヨーロッパ発のVeeamは、GDPRを満たす機能についても万全だ。顧客満足度で見ると、Veeamの高さは群を抜く。

Veeam Staged RestoreでGDPR対応も万全
Veeam Staged RestoreでGDPR対応も万全
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 セッションの最後、望月氏は次のようにまとめた。

 「ネクストノーマル時代に対応するには事前準備が必要です。データの扱いで見ると、SaaSも含めて様々なプラットフォームにおけるデータ保護・移行・ガバナンス、加えて柔軟にアクセスできることが重要になります。Veeamクラウド・データ・マネジメントにてご支援可能です」(望月氏)

  • Veeamでは様々なオンラインコンテンツを用意しています。「ネクストノーマル」を見据えたデータ管理を様々な切り口からのデモを交えてお伝えしています。詳細はこちらから
  • Veeamブログでは、Veeam Japanのエンジニアにより旬な情報を深く掘り下げてお伝えしておりますので、ぜひご覧ください
  • ご不明な点等ありましたら、お気軽にこちらよりお問い合わせください

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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