DX人材に求められるマインドセットとは?
DXチャレンジ編に続き、本日からDXマインドチェンジ編を新たにスタートしたいと思います。連載の2回目「富士通の「SEの変革」から始まった『デジタル変革』」でもお話しましたが受託型SEから共創型SEへ、そしてデジタル変革(DX)に進むには大きな壁を感じていました。
デジタル化の時代を象徴する変化が激しく(Volatility)、不確実で(Uncertainty)、複雑性に満ち(Complexity)、暖昧性が増している(Ambiguity)というVUCAワールドでは、あらゆる面でこれまでの常識や考え方では通用しないと言われており、変化が求められています。
また、コロナウイルスの影響で様々な業種で大きな変革にチャレンジする必要性に迫られていることもDXチャレンジ編でお伝えしました(「コロナ禍はデジタル変革の推進を加速した」)。
このようなビジネス環境変化や要求に応える為に我々にはどのような心構え=マインドセットが必要となるのでしょうか? 経営に携わるエグゼクティブ層、リーダー層、チームを支えるスタッフ・エンジニア層では、それぞれ異なる心構えが必要になりますが、これからスタートするDXマインドチェンジ編では、DXを進める全ての人に必要となる5つの実践ポイントを解説していきたいと思います。
デジタル変革を実践するための5つのポイント
これからご紹介するポイントは、受託型SEから共創型SEへ、そしてデジタル変革(DX)の道を歩む方々に参考にして欲しいとの想いから整理したものです。個人で誰もがチャレンジすべきことから組織的な取り組みまで紹介していきます。
まず、実践ポイントの1つ目は、“今、何が起きているのかを知り、自ら試す”ということです。これまでのIT化の世界でもトレンドをリサーチしたりすることは多かったと思いますが、ここで強調したいのは、インターネットや書籍などで机上で調べるだけでなく、デジタル時代には“自ら試す”というスタンスがとても大切だということです。